2021
拷問妄想
私は、子供の頃にさいとうたかおの「影狩り」のくノ一拷問シーンで目覚めました。なので、拷問シーンには殊更思い入れがあります。おそらく、かなりの人が、実際にSMの世界にデビューする以前に、あれやこれや考えていたり妄想したりする時期を過ごしたと思われます。
その時は、我が身に降りかかるとは思っていませんから、かなり実生活に起きたら困ることも想像してみたのではないでしょうか。
また、リアルデビューをした後も、そういう実現不可能な行為を想像することもあるかもしれません。なんと言っても、リアルには、限界があり、自分の意思が及ぶことが多いし、また、そうでなければならないと思います。
ボロボロにされてみたいとは思っていても明日も仕事があり、実際の痛み、苦しみ、羞恥、破壊の前には耐えられない現実ってものがありますからね。
それでもやっぱり「限界を突き破る事をやってみたい」と、考える人はいるのです。そして、悶々と、妄想したり、思い惑ったり、機会を前に逡巡したりするわけです。
