2020
四行・ホラー小説
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「幽霊が出るのは夜中だけじゃないさ」と、大叔父は笑う。
「人が大勢いれば大丈夫なんて思うのは大間違いだ」と。
それは知っている。園遊会の日に、窓から覗く女を見た時から。
漆喰で塗り固められている開かずの部間の無いはずの窓に。
新月の日、夜中になると姉は、必ず起きだして歩きまわる。
灯りもつけずに、裸足のまま、冷たい床をひそやかに動く。
それから、音楽室のピアノを弾いて、母を涙にくれさせる。
姉が死んだ後、家からピアノを運び出させたかいもなく。
寝そべって本を読んでいるボートの縁を黒い手が掴んだ。
岸辺まで泳ぐのはわけないけど足を掴まれたらと思うとぞっとする。
船着場からメリッサが僕の名前を呼んで、手はするりと消えた。
メリッサは、家でただ一人だけ、僕が会話が出来る幽霊だ。
裏階段にある歪んだガラス窓に白い人影が焼き付いている。
夜にそこを通ると、窓の外に幽霊がいるように見える。
「稲妻写真は科学的に証明されている」と父は気にしていない。
偶に自分の肖像を眺めにくる影がいなければ僕とて気にしない。
「古い館だから、しょうがないわ。幽霊がいたとしても。」
リボンとレースの付いた袖をひらひらさせながら従姉妹が言う
「私には見えるの。死んだ叔父が図書室にいるのが。」
僕は俯いて笑う。叔父が出るのは屋根裏だと知っているから。
怖い映画を観るのが好きなんですが、でも、そうすると夜中にトイレに行くのが怖かったりして困りものです。特に一人で観るのはかなり嫌。それは、今、住んでる家のせいなのかもしれません。今まで、何軒かの家に住みましたが、後ろが怖い家と、全く気にならない家とありました。今の家は、中くらいです。一階は怖い、二階はまあまあ、三階は怖くありません。一階にお風呂があるので、夜更かしの私は、夜中にお風呂に入ったりするため、下手なことはしたくないんです。S女なのに意気地がないですね。(笑)
★お休みの日の暇つぶし動画はスパンキングで。
