2019
無惨絵展

無残絵(むざんえ)は、江戸時代末期から明治時代にかけて描かれた浮世絵の様式のひとつである。『英名二十八衆句』『東錦浮世稿談』『魁題百撰相』の3つが代表的作例。その多くは、芝居の中の殺しの現場などをテーマとしており、画中に血液、血痕などを殊更に色鮮やかに描いているため、「血みどろ絵」、「残酷絵」、また「無惨絵」とも表記される。
(wikipediaより)
室井亜砂二先生のお誘いを受けて、ヴァニラ画廊へ無惨絵展を見に行ってきました。二、三日前からキリストの磔刑とか、鷲についばまれるプロメティウスとかの画像をさがしたりしてたものだから、準備万端、気分は「陰惨」。(笑)
人はどうしてこんなふうに残酷なものに触れたがるんでしょうか。
もちろん血は一切ダメって人のほうがかなり多いと思うんですが、でも、やっぱり夜中に「検索してはいけない言葉」とか、わざわざ検索した覚えがある人っていると思うんですよね。
σ(б。б;)それに、「東京喰種」とか「無限の住人」とか、かなり一般の人の目に触れる場所にメジャーデビューしてるけど、原作の拷問シーンとか完全に私のような人種のためのものだったりして・・・・・・。
私は子供の頃から手首を切られる夢を繰り返し見ていました。ありがたいことに、痛い夢ではなかったですが、母親が私の手首を包丁で切り落とすと、なんだかマネキンのそれが落ちるように「ゴトン」って、床に落ちて転がるんです。大事なものを失った切ないような気持ちになって、泣きながら目がさめるのが常でした。大人になると、ちょっと夢は変質してきて、私はその手首を拾って窓から放り投げたり、まあ、その時の現在の状況にそって、いろんな展開の中に手首が出てくるものだから、大事にポケットの中にしまったり、いろいろしていました。あれで、血だらけになってたら、やっぱり嫌だったかも。でも今、映画、アニメ、漫画、すべて四肢欠損等スプラッタを題材にした物語多いです。
特別出展として、月岡芳年無惨絵コレクションが展示されていました。無惨絵の代表作、月岡芳年と落合芳幾の競作『英名二十八衆句』は、慶応二年~三年制作といわれてますのでちょうど幕末新選組が京都を闊歩してた時代です。芝居小屋の中の血みどろを参考にして描かれたと言われています。相当な評判を呼んだとされていますから、そんな時代でも残酷なものを求める気持ちを持っていた人たちはいたらしい。検索するとたくさんの画像が出てきますが、本物には敵わないです。まじまじと魅入ってしまいました。線が細やかで、非常に繊細に書き込まれているせいで血の赤が際立ちます。
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中島に薬種の横領を暴かれ
翌年正月15日宿請人に引き渡され
詮議されるはずであったが
中島ら一家を斬殺し、金を奪って逃亡した直助権兵衛
郵便報知新聞に提供した挿絵。
追い剥ぎに遭った女二人が、狼に食われた事件
ね。ぞわわわわわ・・・・ぁ、って来るでしょう?無惨絵展は、3月3日までです。
↓室井亜砂二先生のHP

↓ヴァニラ画廊

