2013

08.28

我がいとしの妖精フランク

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著:シェリール・ナッシュ
訳:中村康治
富士見ロマン文庫
昭和55年1月20日初版発行
装幀:金子國義


 フランクは両足をばたつかせ、臀部を激痛でのたうたせ、一瞬、わたしの鞭をよけるように体を横向きにした。彼の裸身の前の部分がわたしの目に入った。
 そこにあるものを目にして、わたしは面くらい、驚愕した。鞭を振りおろそうと高く上げた腕が脇に落ち、細枝の鞭が手からぽろりと落ちた。一瞬、わたしが目にしたものは、ちょうど金色のうぶ毛のようにほんのりと萌え出ている丘の陰に、ピンク色した細い柔らかな線状になった女性の部分だったのだ。

 フランクは女の子だった!









 物語は1880年代。ロンドンの裕福な貴族である主人公チャーリーは、冒険好きな14歳の少年「フランク」に出会い、彼を手元に置いて教育することにしました。ところが、フランクは訳あって男の子のふりをしている少女でした。
 その年頃の少年らしく、素直で従順とは到底言えないフランクに、当然のようにチャーリーは、お仕置きをすることにします。しかし、ズボンを下ろそうとするとフランクは抵抗し足をきつく閉じていることを求めるのです。お仕置きを始めたチャーリーは、フランクが女の子であることに気が付きます。しかし、彼は、素知らぬふりをしてお仕置きを続ける事に決めたのです。
 こうして少女であることがバレていないと思い込んでいるフランクは、それから、度々、チャーリーの膝の上で、彼に密かな楽しみを与え続けます。

 素晴らしい女性に成長したフランクが豪奢なドレスをめくりあげられて、お仕置きされるシーンは、読者の女の子達の夢物語の成就でした。あ、もちろん、スパンキーの女の子に限りますけど。



 まあ、昔の映画だからしかたないけど、もし、今もう一度リメイクするなら、フランクはどこからどう見ても少年にしか見えない役者にやってもらいたいけど・・・14歳設定じゃ、もう、映画化できないかもねぇ。


Category: 読書が好き
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Comments

to 龍さん

えええええええ(@_@;)もう、書いちゃったんですか?

 ほんとに書いちゃったんですね。。。

 いろいろ悩んだんですが、やっぱり一人称が書きやすいと思って、本人のメール風に仕上げてみました。私の書き物は、全くの自己流で、ほんとはもっとばさばさと枝葉を切ったほうがいいはずなのですが、だらだらと書き続けるのが作風です。しかも、モノローグがやたらと、大げさ。(^▽^:

 頑張って続けてエンドマークまで行きたいです。よろしくお願いします。

さやか#- | URL | [編集]
2013/12/20(金) 16:45:23

to さやかさん

小説は書きませんねェ~

三人称で淡々とした口調でのリレー小説、、、

では、私は私立探偵視点で書いてみますので、さやかさんは家政婦とか保険室の先生あたりで如何でしょうか?もしくは娘の一人称で。

小説は心理学の講義で習った事が有りますが、実際に書くのは初体験ですから、御手柔らかに御願致します。

やおいは難しいのでBL的要素を少し入れてみましたが、もう少しスパにマト(的)を絞って単純明快な方が良い気もして悩み中デス。
序章に読者の心をガッツリ鷲掴みにする要素を入れて後続章へのモチベーションを高めようと思ったのですが、スパが入る余地が無くBLに走りました・・・

・・・

『京都嵐山連続殺人事件』

序章『依頼』

京都の外れ、昭和のにおいがする灰色の木造アパートに一室借りて探偵業を始めたのは雑誌記者をクビに成った10年前の事だった。
雑誌記者をクビには成ったが、記者として覚えたスキルとコネを使って浮気調査でひと儲け出来た。後悔は無い。
しかし10年も経てば状況は変わる。
仕事の依頼が無いのは楽ではあったが、秘書から給料を寄越せと五月蠅く言われ、仕方ないのでそろそろ副業でも始めてみようかと思案していた矢先の事だった。

受話器を片手に振り向いた秘書が真っ赤な唇を久し振りにフォーマルな趣で動かした「先生、瀬理崎様という方から調査のご依頼です。先生の大学時代のお知り合いの様ですが・・・」

瀬理崎は大学時代に俺と同じ乗馬サークルに居た奴だ。
何かと金の掛かる乗馬サークルを立上げ継続できたのは、瀬理崎の家からの寄贈によるところが大きく、俺は未だに瀬理崎に頭が上がらなかった。
当時、瀬理崎は国体で優勝し名家の子息という事も手伝って注目を集めていたが、瀬理崎と一緒に行動する事が多く特別仲の良かった俺は周囲の女どもから色々と噂される事が多く別の意味で注目を集めていた。秘書から瀬理崎の名前を聞いた時、そんな大学時代の懐かしい想い出が走馬燈の様に俺の全身を駆け巡った。

「よう瀬理崎、昨年の同窓会以来だなぁ」と、俺は明るい口調ではあるが慎重に話し掛けた。俺なんかに依頼してくるって事は、何か良くない事が起きたんだろう。

「あぁ、そうだな。お前が探偵をしていると聞いていたのでな」と、俺の探偵事務所の名刺を片手に普段通りの甘く全てを包み込む様な口調で喋ってはいたが、電話の向こうで唇が僅かに震えているのが伝わってきた。

話を聞いてみると、どうやら新婚1年も経たない奥さんが無残な姿で殺されてしまったらしい。
“らしい”というのは、瀬理崎は出張先に居て警察からの電話で事件を知ったばかりで、未だ現場を見ていなかったし、警察の話を総合すると、どう考えても不自然な死にかたをしていたが、警察は面倒事を避けるかの様に自殺として早々に処理を済ませてしまいたい雰囲気を匂わせていたからだ。明治・大正の時代であれば華族の家柄である瀬理崎家の事件が、そうそう安易に片付けられる筈は無かったが、時は平成、瀬理崎とは縁も所縁も無い担当刑事にとって家柄など全く関心が無いのであろう。日常業務として無機質に淡々と自殺として処理されて忘却の彼方に押しやられてしまっては瀬理崎が浮かばれない。

そこで、忙しい瀬理崎に代わって他殺の証拠を掴み真相を暴いて出来る事なら犯人を突き止めて欲しいというのが依頼内容だった。瀬理崎には娘が居たし、いくつもの要職を兼務する都合上、仕事を疎かにしてまで探偵の真似事をする様な余裕は無い。依頼されるまでもなく俺の心は話を聞いた時点で既に決まっていた。俺が守ってやらなければ。

瀬理崎は最初の奥さんを交通事故で亡くしており、娘と云うのはその時の奥さんとの間に出来た娘で、現在は女子校に通っている。これで二度目の結婚も死別となり、瀬理崎とその娘のショックと落胆は相当なものだろう。今すぐにでも瀬理崎の元へ駆けつけて慰めてやりたい気持ちでいっぱいだったが事は急を要する。自殺として処理されてしまう前に、他殺の証拠とまではいかなくとも、警察を他殺捜査に切り替えさせるに十分な情報を早急に掴む必要が有った。

俺は、調査依頼を受けた事を秘書に伝えると、早速調査を開始した。

龍#PYIlH6NI | URL | [編集]
2013/12/18(水) 16:49:19

to 龍さん

 すごい、伏線が貼りまくられてますねwww
私は、一人称の小説しか書けないのですよね。
このネタだと、渋い三人称の淡々とした語り口がいいかもしれません。
龍さんは、小説を書いてみようとか考えたことは無いんですか?
奇譚クラブを読んでいると、適当に書いても
赦されるような気がしちゃうんですよね。

 リレー小説とか・・・。

 寂しがり屋なので、そんなふうに
誰かとやりとりするのが好きです。

さやか#- | URL | [編集]
2013/12/18(水) 01:33:17

to 龍さん

 なので、スパンキングも日常の一コマとして描けば
許されるのではないでしょうか。
ウーン (Θ_Θ; けど、今でも許されるのかどうかは
定かではありません。。。
以前は、結構、あったんですよ。
こないだのNHKの朝の連続ドラマでも
お盆でペンって一回叩かれてました。(笑)

さやか#- | URL | [編集]
2013/12/17(火) 14:39:19

to さやかさん

『京都嵐山連続殺人事件』とかのタイトルで3人目に殺されるのが女子中学生ってドラマを放送しても問題無さそうですが、『女子中学生スパンキング事件』を放送したら大問題に発展しそうですね。

女子中学生の殺人の映像はOK
女子中学生の尻叩き映像は犯罪

なんか違う気もしますけど・・・

龍#PYIlH6NI | URL | [編集]
2013/12/16(月) 14:28:36

映画化以前の問題として、小説本の単純所持問題がありますね。

逆に、芸術的な装いで映像化して、国際的な顧問弁護団を付けて対策を練れば、限られた地域での上演や販売が出来るかも?

日本の国内法では映像化されなければOKな様ですから、挿絵無しの小説本が棚に有っても現時点では合法の様です。但し、都道府県の条例で単純所持が禁止され始めている様なので、ブログ等で公言している場合は・・・じゃあ自炊したらどうなるんだ?ブラウザのキャッシュに残ってたら・・・

スパも法律や条例に詳しくないと痛い目を見る時代なのか?

龍#PYIlH6NI | URL | [編集]
2013/12/16(月) 02:31:31

面白そうですね

映像より 先に文字でこの物語を理解してみたいです。

その後で、映像を見た方がより良い感性で
愉しめる感じがしますね。

はるパパ#- | URL | [編集]
2013/12/15(日) 18:31:04

to soukaちゃん♪

 おお~、知ってる人がいて嬉しいです。
私は、関東に出てくる引っ越しの際に
その本を捨ててしまいました。

 今考えるとほんとに惜しかった。
また、読みたくなってしまいました。
アマゾンで探すことにします。ヾ(@⌒▽⌒@)

さやか#- | URL | [編集]
2013/09/02(月) 02:14:04

えへへ。この本、実は私も持ってます。
同じく、ネットでテキスト化されたものはさらっと見たことあったのですが、古本屋でたまたま見つけて、衝動的に買っちゃいました(笑)

スパ人の間では定番だと思ってましたが、そうでもないのかしら?
ネットで読んだときはスパシーンしか興味なかったのですが、買ったときにちゃんと読み返したら、いろんな意味で楽しみました^^

souka#NkOZRVVI | URL | [編集]
2013/08/31(土) 23:14:58

to kan さん

 この本は以前ネットにテキストで全文が上がってましたし
私が読んだのは中学生くらいの時だったような・・・。
それで、「O嬢の物語」がエスエマーの間で有名であるように
スパ人の間で「フランク」は、定番の本であると思ってました。

 最近、チャットでこの本を読んだ人が思いもかけず少ないのを知って
ちょっとびっくりしたので取り上げてみました。

 『背徳の宴』は、読んだことがないようです。
昔のポルノグラフィは、時代小説のようで、違う意味でも面白いと思います。

さやか#- | URL | [編集]
2013/08/29(木) 16:13:26

有名な作品ですね

この本、持ってます。
原本は1902年にパリで秘密出版されたそうですね。
いい作品なので、マニアの間で有名になったのでしょう。
鞭打ち文化が生活の中に根付いてる内容で、ボクには素晴らしい本でした。

『背徳の宴』、ご存じでしょうか?
昔から子供の躾に鞭を使う国としてイギリスは有名ですが、1901年頃を背景にしたイギリスの鞭打ち小説です。
この本も素晴らしく、何度も夢中で読んだものです。
二冊ともいい“おかず”になりました^^。

kan#r6uSoc5A | URL | [編集]
2013/08/29(木) 12:16:31

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