2009
閉ざされた部屋・2
ご紹介した「閉ざされた部屋」は行方未知という方の訳で出版されていますが、実は、何人か別の和訳がございます。で、その訳者のひとりが、大御所千草忠夫先生なのであります。

題名は「甘美なる降伏」となっております。『千草忠夫選集2』所収,KKベストセラーズ,1998年に入ってるのです。
こんなヲタな情報は、もっとヲタな方のHPに載っています。それは「ちぐさ文学館」千草先生の小説の情報がものすごく詳しく分析されてるホームページなのです。
ちょっと和訳を比べてみましょう。
だが、恥部に羽根が触れるや否や、その頭は苦悶の余りか後ろへなげやられ、声を限りに悲鳴を立てながら、あられもなく全身をよじり、引きつらせたのだった。苦悶にみちた哀願には眼もくれず、さらにわたしは割れ目に添って下のほうへと動きをやめない。時には端から端までくまなく羽根を滑らせ、時には窮穴そのものを外側だけでなく内側までもくすぐり、できうる限りに巧緻を尽くしてくすぐりつづけた。むろんそれだけではない、敏感なその周りへ羽根の先を這わせ、触れるか触れなんばかりにして刺激を与えたのだ。巧妙なわたしの操作はやがてその効果を現わした。まずアリス閉ざされた門がふくらみ、少しばかり間隙を拡げ、さらに羽根をその狭間に招き入れでもするようにー事実そうなったのだがー前にも増して開いた。
羽根が触れるか触れないうちに、アリスは苦悶に刺し貫かれたように、ピクッと頭をのけぞらせ、あらん限りの声を絞って悲鳴をあげた。たおやかな裸身が恐ろしく硬直してねじくれ、ぶるぶる痙攣した。
私は触れるか触れないくらいに羽根を保って焦らしながら、線にそってまんべんなく移動させた。
効果はてきめんだった。まず唇が充血してふくれだしたかと思うと、わずかに口を開き、やがて羽根の侵入をいざなうように、美しく濡れた襞をのぞかせて更に開いたのである。
鞭を手にして、再び彼女のほうへ向いた。すぐさま自分の運命を察知したのであろう、身をふり解こうと激しくもがきながら、慈悲を求めて悲痛な叫び声をたてた。むろんあわれみを乞う言葉にはみみもかさない。彼女の尻を自由にできる位置に立ち、おもむろに肉づきの豊かな部分に真一文字、鞭を打ちおろした。
恐怖に凍った叫喚が口をついて迸った!時をおかず、さらにわたしは次から次へと鞭をふるったのである。アリスはもうただ痛みに堪えかねて泣き叫び、あれほどきつく縛りつけられているのに、信じがたいほどの動きを見せてのたうった。他人の話で鞭をふるう歓びを知らないではなかったが、その実際があれほどありありと思い描いていた予想をいかにはるかに超していたか思い知ったのだ!しかも鞭打つ裸の娘は他ならぬアリスである。私の欲情の対象、かつてわたしを袖にした娘、今まさに凌辱しようとする女の子以外の誰でもない!
私が鞭を手にしてもどると、アリスはすぐに自分の運命を悟って、大きな声で哀れみを乞うた。哀れっぽくゆがめた顔に涙を流し、どんなに私の眼を楽しませるかも知らずに、尻をめちゃくちゃに振りたてた。
鞭をしごきながら、私は下手からアリスの背部を見渡せる位置に立った。
「お、おねがいぃ……鞭でぶつのは、かんにんしてッ」
狂ったようにのたうつのを見降ろしながら、私は最も肉付きの良い場所を一文字に横切るように、ひと打ちくれてやった。
アリスは恐ろしい悲鳴をあげて、背筋をギュッとしなわせた。尻たぼがヒクッとすくみあがり、内股が痙攣する。その苦痛の反応がおさまらないうちに、私はやつぎ早に二撃三撃と打ち据えた。
「あ、やめてッ……ヒッ……」
鋭い悲鳴をあげながら、アリスは固い○束を振り切らんばかりに悶え狂う。その華麗としか言いようのない悶えぶりは、これまで聞いたり読んだりして想像していた悶えをはるかにしのいだ。しかも私が鞭打っている女はほかならないアリスなのだ。私の求愛を冷たくしりぞけた女であり、これから完膚ないまでに犯してやろうとしている女なのだ!
もっと詳しく知りたい人は・・・・
甘美なる降伏
↓あまりの詳しさに驚きたい人は・・・

