2008

01.30

お仕置き・51

琴音・1(第一部・夫)を先に読む
琴音・8(第二部・義母)を先に読む
琴音・16(第三部・義父)を先に読む

★琴音・18★ 


「10回?」
 叔父はにっこりと微笑んだ。
「回数に捉われないで。そして、私の考えている回数を推測してはかろうとしてはいけない。自分自身に問いかけてご覧。五回で、あなたが充分な『お仕置き』だと、納得できるのならそれでいいのです。」
 琴音は、自分が真っ青になって冷や汗をかいている事に気がついた。これは、いい加減なお尻叩きなどではないのだ。河野の家の『お仕置き』が、意味する物が、今、琴音にのしかかってきていた。
 目を瞑る。毎日の自分の行いを思い浮かべる。自分自身の考え違いを確かめる。それにふさわしいお仕置きを。自分自身を正す罰を。


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「10回です。」
 きっぱりと、言えただろうか?口に出したとたんに不安が湧き上がってくる。本当にそれでいい?自分は、それで、正す事が出来る?
「決めた以上は、その間は耐えなければなりませんよ?」
 ああ、私、その回数耐えられるのだろうか?ケインの痛みを考えた途端に、自分がおびえて後じさりしてしまっている事に気が付く。琴音の視線は、再びおろおろとケインの上をさまよった。さっきまで、そんな回数でいいのか。と、自分に問いかけていたのに、また、そんなには耐えられないと怯えてしまっている。
 息を吸い、そして吐く。また、吸う。大丈夫。大丈夫。
「10回でお願いします。」


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「分かりました。では、下着を脱いで。」
 琴音はひくっとしゃくりあげた。今から、叔父にお尻を叩かれる。そう、考えただけで、涙があふれてくるのが分かった。今までの言動の、あまりの、自分の情けなさに、ひっくひっく、すすりあげながら彼女は立ちあがった。そして、スカートの中に手を入れて下着を降ろし始めた。
 覚悟していたことなのに、身体が震え、熱くなる。恥ずかしさに頬が燃える。それでいて、泣くこともやめられない。琴音はすっかり混乱しながらも、叔父に言われるがままに、椅子の座面に両手を付いた。心持ち持ち上げられたお尻のスカートがめくりあげられた。


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 ひんやりと冷たいケインが、琴音のお尻に軽く押し当てられる、ポンポンっと弾むように、緊張にピンと張りつめた彼女の皮膚の上でバウンドする。嫌!琴音は前のめりに身体が逃げそうになる気持ちを必死でこらえた。嫌、嫌、・・・怖い。

 ひゅううううううううん・・・・。

 覚悟していた風切り音の後に、激痛がお尻の上に炸裂した。
「痛・・・・ああああああああああああ!!!」
 琴音は思わず前につんのめり、ついていた手で、椅子の背中にしがみついてしまっていた。



続く・・・
Category: スパンキング(novel )
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Comments

コメントありがとう♪

to トンちゃん
 でも、トンちゃんなら震えながらも○○○○○○のでは?
(*¨)(*..)(*¨)(*..)うんうん
今度、戒さんにやってもらいんしゃい。(笑)

to 熟桃さん
 いやいや、なにをおっしゃる熟桃さん
充分すぎるほどにやられちゃってると思いまーす。
自分で選べないところが、お仕置きの怖い所。
(;^_^A アセアセ・・・
がんば・・・。

さやか#C/C3uUSI | URL | [編集]
2008/01/31(木) 00:05:27

ケインはね~(^^;

まだ未経験なんですよ~
硬質なプラ製の靴べら打ちが限界な、へたれなスパンキーですから~(^^;
やっぱり細い系は怖いですね~

熟桃#8luPajZ2 | URL | [編集]
2008/01/30(水) 22:44:53

No title

ひえぇぇぇ・・・・
自分からの申告・・・(; ̄ー ̄川 アセアセ
すっごく怖いですねぇ(*/∇\*)キャ

??#qsiZICu2 | URL | [編集]
2008/01/30(水) 16:46:46

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