2007
お仕置き・41
★琴音・8★
客を迎えた時に、琴音はじっと座っていると、打ち身の痕が傷む尻を持て余していた。もう、何日も経って、さすがに座っているのが辛いというほどでは無くなっているものの、異常に感じる場所への異常な行為の結果を抱え込んで、日常の、公とも言える接客をしている事が、どうにも信じられない白昼夢を見ているようで、琴音は気をつけていないと心があらぬ方向へ漂い出て行くような気がしていた。
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「琴音さん、聞いてらして?」
「はい、お義母様?」
反射的に返事を返して、琴音は我に返って正面を見た。目の前に、今日初めて紹介された温和な微笑をした紳士が、微笑んでいた。たしか、崎山と紹介された男だ。どこか小さな少女の失敗をほほえましそうに見るように。その優しいまなざしに、琴音はかえって恥ずかしくまっかになってしまう。
どうやら、話の半分は聞き損ねてしまったらしく、困ったようにわざとらしくため息を付く義母の前に、小さくならざるを得ない。
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玄関まで見送りに出ると、靴を履いて立ち上がった埼山が、振り向くと琴音ににっこりと笑った。
「琴音さん。河野の家のお嫁さんが、こんなにかわいらしい方で嬉しいですよ。別な機会にお目にかかるのを楽しみにしていますからね。」
「あ、はい。」
崎山の言った「河野の嫁」と、いう言葉に琴音は反射的に手をお尻に当ててしまっていた。そして、その行動に思わず赤くなる。この、男が言っていることが、そんな意味では決して無いのが分かっていても、頬が熱く燃えてくる。治まっていた筈の骨盤の奥がしんしんと深く痛んだ。
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部屋に戻ると、義母はソファの所に座っていた。
「琴音さん。ちょっといらして。」
「はい、お義母さま。」
下げてあったお茶碗を流しへ運ぼうとしていた琴音は、お盆をテーブルの上に置いて、革張りの贅沢なソファへ近づいて行った。義母の側に立った琴音は、小さな卓上にどっしりとしたクリスタルガラスの灰皿の横へ並んでいる皮のしゃもじのような物に気がついた。
それが、なんに使う物か、琴音は知らなかった。知らなかったけれど、分かってしまった。驚いて義母の顔を見ると、そこにはいたずらっ子が嬉しそうにきらきらと瞳を光らせているような叔母がいた。
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「琴音さん、河野の家の嫁になったからには、さっきのようなお客様をないがしろにするような失礼な真似は許されませんよ。今日は、しっかりとそれをあなたのお尻に刻み付けさせてもらいますからね。」
結婚して義母となったとは言っても、子供の頃から慣れ親しんできたやさしい叔母である。彼女が怒っているというよりも、うまく捕らえたこの展開を心底楽しんでいるのが琴音には分かった。分かってはみたものの、だからと言って、それを一緒に楽しむ気分にはなれる筈も無い。
叔母が手を伸ばして、テーブルの上に置いてあった皮のしゃもじを取り上げて、これ見よがしに反対の掌にパチンパチンと打ち付けて見せるのを、恥かしさと恐れの混じった気持ちで見つめる琴音は、かすかに震えていた。
続く・・・
