2007
お仕置き・40
琴音・2を先に読む
琴音・3を先に読む
琴音・4を先に読む
琴音・5を先に読む
琴音・6を先に読む
★琴音・7★
「さぁ、コーナータイムだ。」
智也は、膝の上から琴音を無造作に降ろすと、滑り落ちて来た下半身を隠すためのスカートのジッパーをあけてを引き下ろしてしまった。上半身の服も、あっという間に剥ぎ取られる。身体に力の入らなくなった琴音は智也のするがままに引き回されるしかなかった。全裸のまま、琴音は部屋の隅に追い立てられて、壁の角へ向かって膝を付いて座るように命じられる。
「手は頭の上で組んで。」
恥かしさと痛みと惨めさにじっと堪えていた琴音だったが、ついに、泣き声を洩らし始めた。だが、智也はそれ以上彼女に触れることなく、後へ下がっていってしまった。
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壁に向かって頭の後ろで手を組んだ琴音は、膝立ちのまま、時々しゃくりあげながら、必死に壁を見つめ続ける。わずかに残った気力を掻き集めないと、崩れ落ちてしまいそうだった。痛むお尻を晒しながら、同じ姿勢を保ち続けなくてはならず、智也は彼女が泣いているのを知っていて、じっとその様子を見ているだけなのか、声もかけてこなかった。
コーナータイムが何を意味しているのか分からない琴音は、智也が自分にする残酷な仕打ちに混乱していた。何も考えられず、動く力も無く、ただ、姿勢を崩すまいと壁を見つめ続けているだけ・・・。
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「琴音。」
ふと、暖かい手が琴音の肩に乗せられた。
「大丈夫かい?」
背中に着せ掛けられたブラウスの布地がふわりと身体を覆い、それと同時に智也の熱い身体が彼女の身体を支えて立ち上がらせようとした。
止まっていた時が動き出し、涙が乾いてこわばった頬を大急ぎで拭うと琴音は、何も考えられずに、彼の手を振り払って、逃げ出そうとした。
今夜の出来事は、知識の無い琴音にとってはショックの連続だったのだ。こんなんだって知らなかった。知らなかった。心の中で一つの言葉を繰り返しながら智也の腕の中から逃れようとする。

だが、智也はその身体をしっかりと抱きとめると、ぐいっと囲い込むようにして壁に押し付けた。
「いや!離して。」
反射的な拒絶の言葉だったけれど、それを口に出した事で、琴音の緊張は解け、智也の腕の中でもがき暴れだした。智也は、彼女の右手首を左手で掴むと、腰の辺りに回した腕に力を込めてを抱きしめる。身体ごと押し付けて。しっかりと逃がさぬように。
耳の後ろに唇を押し付けた。
「しー。琴音。大丈夫。大丈夫だから。落ち着いて。しー。」
いつもと変わらない優しいその声音にようやく我に返った琴音は、夫の体にしがみついて泣き伏した。
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「大丈夫だよ。よく頑張ったね。いい娘だから、落ち着いて。」
規則的に身体を揺すられて、首筋にキスをされ、耳たぶを優しく噛まれるうちに、泣き声を張り上げていた琴音は、昂ぶりが治まってくるのを感じていた。それと同時に不思議な心地よさが胸に溢れてくる。何か、優しいものに包まれ、すべてを許されたような穏やかな気持ち。
思いっきり泣いて。思いっきりしがみついて。何もかも自分の中の気持ちを相手にぶつけても構わないと許されたような。安心できる気持ち。
「智也さん。」
ぎゅっと抱きしめられる。そして、初めて相手の身体中心がひどく昂ぶって熱く堅くなっていて、それが、自分の素肌に押し付けられている事に気が付いた。
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「琴音。琴音。」
智也が囁く。
「僕のものだ。僕のものだろう?」
吐息が耳に吹きかけられ、唇がうなじを這い回る。息が出来ないほど智也の腕がきつく身体を締め上げてくる。
「いかないで。逃げないで。僕から離れないで。」
うわごとのように繰り返される睦言に、我に帰った琴音は、おずおずと相手の背に自分の手を回した。思いっきり腰を引き寄せられ、乱暴にキスを奪われる。
私はこの人が好き・・・・。この人の傍にずっといるために、私が自分で選んだんだもの。たどたどしくキスを返しながら、琴音は波立つ気持ちを押し殺そうとした。
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まだ、始まったばかり。琴音はまだ、何も知らない。
一度目の試練を乗り越えた琴音は、爪先だって最愛の相手にキスを返す。自分が知らない、河野の家の奇習が顎を開けて自分を飲み込もうとしているのも知らずに・・・・。
琴音・第一部終了
続く・・・
