2007
お仕置き・35
★琴音・2★
両親に認められ、友人達に祝福され、誰からも羨ましがられる結婚式の後、ヨーロッパをまわる贅沢な新婚旅行・・・。そして、山の手では知られた河野のお屋敷に、新しい家具でしつらえられた若夫婦の明るい部屋・・・。甘やかされて育てられた娘らしい琴音の虚栄心を充分満足させる幸せな結婚だった。
ましてや、相手は恋焦がれた男。奇妙な風習が残っていると聞かされた家に嫁いで行く不安を琴音は見ないふりをして、押し殺しとおした。
優しい夫との甘やかな新婚初夜。何も知らなかった琴音が、夫の手馴れたリードにその純潔を失い、たくさんのお土産を抱えて、新居となる家に戻ってきた時も、まだ何も始まってはおらず、琴音も何も知らないままであった。結婚式から丁度一月を数えた夜に、智也が彼女を膝の上に乗せるまでは・・・・。
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「嫌あ・・・。」
結婚したとは言っても、まだ、部屋を暗くしなければ、夫のベッドへ入るのさえ躊躇う琴音だった。ひとつひとつ、少しずつ、官能の扉を開かれる事に対する戸惑いと、惧れの残る固い身体を、明るい部屋の中で抱きとられたときの戸惑いから、彼女が抵抗したのも無理は無かっただろう。
「どうして?何も悪い事して無いのに。いや、いや。」
智也は彼女を、膝の上に押さえつけたままく、くつくつと声を殺して笑った。
「奥さん。忘れたの?お尻を叩くのは、お仕置きの仮面を被ってはいるけれど、家族の楽しみのためにあるんだって事。」
言い聞かせられていて、分っていたはずなのに、琴音は、はっと、息を飲まずにはいられなかった。
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夫の膝にしがみつき、真っ赤になった顔をいやいやと振りながらソファの布地にこすり付ける。
「だって、だって・・・・。」
智也の暖かい腕が、起き上がろうとする彼女の身体を抱き締めてしっかりと押さえつける。
「かわいい奥さん。覚悟の上でお嫁に来たんじゃなかったの?」
「ああ・・・、はい。そうです。」
逆らえない。河野の家に嫁ぐなら、受け入れるしかないんだから。恥かしさと惧れと、不安と期待。夜毎に少しずつ、開かれて行く身体・・・・。いくら、琴音が初心だとは言っても、この奇妙な風習が夫婦の密か事と無縁だと思っていないわけではない。
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そろり・・・と、熱い彼の掌が、琴音のスカートの中に滑り込んできた。ぞわわわわぁっと心地よく背筋が総毛だつような快感が這い上がってきて、琴音は思わず仰け反る。くすぐったいような。それでいて、抗いがたい心地よさ。じっとしているのが辛く感じるような不思議な高揚感と恥かしさが琴音を襲う。
分っていた。分っていたけれど、いざ、その場になると、あまりにも恥かしい。足をつっぱらせ、身体を膝に押し付けて。ぎゅっとしっかりと目を瞑った琴音は、彼の膝に指を食い込ませた・・・。
続く
