2007
学習しない私へ
ゆっくりと沈み始める感覚を捉える
身体が取り止めもなく分解し
感覚が急激に拡散する
この状態には覚えがある
まずい・・と、焦って
何かに掴まろうとして空振りした
沈み込んでいく身体
振り返ろうとする心
捕まえようとした人影
残された言葉・・・
「誰にも話してはいけないって」
解っていた筈なのに
つい失敗した
同じ所で 躓いた
「だって、淋しかったんだもの」
しかたないでしょ、もう一度
ほら・・・
そして、階段を転げ落ちた
「コレデ何トカ正気ニ戻レ」
もの憂い・・・春に
