2007

04.17

学習しない私へ



ゆっくりと沈み始める感覚を捉える
身体が取り止めもなく分解し
感覚が急激に拡散する
この状態には覚えがある
まずい・・と、焦って
何かに掴まろうとして空振りした

沈み込んでいく身体
振り返ろうとする心
捕まえようとした人影
残された言葉・・・

「誰にも話してはいけないって」

解っていた筈なのに
つい失敗した
同じ所で 躓いた

「だって、淋しかったんだもの」

しかたないでしょ、もう一度
ほら・・・

そして、階段を転げ落ちた
「コレデ何トカ正気ニ戻レ」

もの憂い・・・春に






Category: 物語
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