2007

04.13

お仕置き・29

       ★クロード・3★

「膝の上がいいかい?それとも机?」
 クロードの表情は変わらない。今から始まる淫靡なお遊びに対しても特に興奮している様子でもなかった。
「ああ、どうしてもなさるの?フィリップさんの前で?」
 椅子からわずかに腰を浮かして、おろおろとクロードと私を交互に見比べた後に、夫人は観念したのかがっくりと首を折って囁くように呟いた。
「膝の上で・・・お願い・・・。」
 ミレーユが、酷く動揺している事は明らかだった。それは、私がいるからなのか、それともいつもこうなのか私には分からなかったけれど。クロードは手を伸ばしてミレーユの右手を掴み、頭が左側に来るように彼女をうつぶせに膝の上に乗せた。彼女の頭の上の可愛らしい小さな帽子が揺れて、恥ずかしさに両手は顔を覆う。その上質のレースの手袋が、人前で男の膝の上に乗るこの夫人の本当の身分を示しているようで、不思議な気がした。
 クロードは服の上から彼女の丸いお尻のふくらみを静かに撫でている。


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「つまりね、フィリップ、僕ら男には結局理解できないのじゃないかと思うんだよ。こうやって美しいご婦人を膝の上に乗せるのは素晴らしい体験だし、そのスカートを捲り上げて白いお尻を見るのも、男だったらみな垂涎の体験じゃないか。それは別に加虐の趣味があろうと無かろうと、やっぱりその機会があれば男はみなそれを掴むのじゃないかい。だが、叩かれる側を望むのは、全員という訳にはいくまい?」
「それは、どうだろうか。だって、お尻を叩かれたいと思うのは女性だけではあるまい?」
「ああ、そうだね。では、訂正しよう。つまり、叩く側。カーの側からは、本当に叩かれる側、キーの気持ちなど分からないのじゃないだろうか。」
「つまり、君はお尻を叩いた事はあっても叩かれた事は無いって事かい?」
「いいや、それがね・・・実は叩かれた事もある。」


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 クロードは、心底おかしそうにくすくす笑いながら、ミレーユのお尻の肉をぎゅっと掴みしめた。じっと黙ってお尻を撫でられる事に耐えていた彼女の口から小さな悲鳴が漏れる。
「何しろ、何事も経験だし、体験した事の無い私が女性を叩くのもあまりにも身勝手に思えたのでね。だが、あまり良くなかった。正直痛いだけだった。結構恥ずかしい思いをして、好きな相手にお願いして、叩いてもらった事さえあるのだよ。」
 私は、びっくりして彼の話を聞きながらゆったりと沈み込んでいた、椅子から身体を起こした。
「え?それは・・・まさか。あのS夫人のことなのか。」
「ああ、そうそう。君は僕と彼女の顛末の事も知っているんだったね。その通り。もしかして、自分の恋心が何がしらの影響をこの行為に与えてくれるのではないかと思ったのでね。でも、だめだった。どうやら、私には叩かれる事にファンタジーを描く能力が欠けているようなのだ。だが、それに反して、ミレーユのようなキーは、全く違う。」





 それから彼は身体を傾けて、顔を覆ったままのミレーユの手をそっと引っ張って彼女の顔を露にさせた。
「さあ、始めるよ。ミレーユ、泣き顔を彼に見せるんだ。君が今日お仕置きされるのは彼のためなのだから。」
 彼女はためらいながらも、されるがままに顔を覆っていた手を下ろした。
「スカートをめくらせてもらうよ。」
「ああ・・・・。」
 零れ出る彼女の溜息は、甘くまるでその薔薇色のような色が感じられるようだった。絹のスカートがゆっくりと捲り上げられ、真っ白な夫人のお尻が現れた。すべすべとやわらかそうなそのふくらみは、冷たく白く大理石の彫刻のように美しかった。一度だけクロードはそのむき出しのお尻を撫で上げた。それから、掌を振り上げてお尻に振り下ろした。


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 肉を打つ派手な音があたりに響き渡り、カークランド夫人のお尻がびくっと跳ねるのが見えた。みるみるうちにまっしろだった彼女の丸い宮殿に赤い手形が浮き上がってきた。クロードは急がず慌てずゆっくりと一定のリズムでお尻を叩き続ける。その度に彼女の身体は跳ね、縮み、ねじれる様子を見せる。それはエロティックな踊りのようで、ただ見ているだけの私の身体をも熱くさせるのに充分なショーだった。クロードの大きな掌はあっという間に彼女のお尻を赤く染め上げていった。
 彼女の整って澄ましかえった貴婦人のつくろいは、一打ち目から崩れた。痛みにゆがみ。歯を喰いしばり、仰け反る。必死に首を振ると、そのピンで止められていた帽子が揺れる。きっちりとまとめられていた髪がほつれ始めた。汗が滲み、涙が溢れてくる。泣いていてさえも美しい女性という物はあまり多くは無いものだ。カークランド夫人は、明らかにその一人だった。


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 何回叩いたのだろう、私はうっとりと見とれていたのではっきりとは分からない。だが、30回も叩いたころから黙っていた彼女の唇から、ああっと堪えきれない声が漏れ始める。それは少しずつ強くなり長くなり、最後に悲鳴のようになった時には、彼女のお尻は真っ赤に腫れ上がっていた。
 クロードはちょっと休憩。というように叩くのをやめて、まるでピアノを引くように指を立て、その赤いお尻の上を優しくその立てた指で撫で始める。
 ついさっきまで呻き声と悲鳴をあげていた同じ口から、甘い喜びの喘ぎが漏れ始めた。愛撫されれば感じるのは理解できるのだが、ひりひりと腫れ上がったその肉を撫でられて感じるという事は私の理解の外だった。





 お尻の愛撫を続けながら彼は、さっきの途切れた話の続きを始める。
「ねぇ、ミレーユ。君は、誰もほのめかしてもいないのに、自分からフィリップの前で叩かれる事を想像していたね。どう?」
 身体をとろかせる愛撫に喘ぎ、あっ・・・あっ・・・・と体を捻りながらも、夫人は健気に彼の質問に答えようとした。
「そんな事、考えていませんわ・・・。」
「う・・・・ん。嘘だね。どうしてそうあからさまな嘘を言うのだい?私に掌で叩かれたぐらいでは物足りないのかな?」
「いいえ!そんな事・・・。ああ、クロード、もう、おしまいにしてください。恥ずかしくて死にそう。」
「だめ。」

続く・・・
Category: スパンキング(novel )
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Comments

to かわいいせつな

 せつなはちゃんとスパンキングしてもらったぁ?
さやかは、そっちの報告を期待してるのに。
どうなってるんだろう。
(⌒▽⌒) ケラケラ

さやか#s6Ez7XYI | URL | [編集]
2007/04/14(土) 01:31:30

(゚∈゚*)

ハアハア(゚∈゚*)
ショーツをぴらっとされてしまう
場面といい、「だめ。」の台詞といい…
もえもえシーンの連続ですv

次はどうなるんだろう。
期待してまっす!

せつな#yKK024O6 | URL | [編集]
2007/04/14(土) 00:19:11

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