2007
恋は嵐の様に・・・・
「恋愛と結婚は別・・・」って、ホントですか?
よく聞く決まり文句だけど、そんなに冷静に判断できるのって恋愛と言えるのかしら。結婚しないって、ごねてた時のさやかはひどいことに、まだ、恋してなかったと思う。それでも、結婚してもしなくても一生この人と一緒にいれると思ってました。その台詞をさやかに言った男の子は、将来を考えられる人と結婚したいと言うんです。つまり、今つき合ってる彼女は、将来を考えられない相手なんだな・・・。
その話を聞いた時、さやかは、彼の友達の事を思い出していました。Nくんは彼の同級生だったけど、さやかとは喫茶店の常連とウェイトレスとして知り合いました。家にやってくると決まって、あれこれ家の用事をする彼を見て、一言。
「こんなにしないといけないんだったら彼女なんか欲しくない。」
鹿児島育ちで、完全な男尊女卑社会の両親に育てられてるNくんは、男が台所に立ったりするのにものすごく拒否感があったらしいんです(笑)
さやかは、Nくんのその前の彼女も、そのまた前の彼女の時もあれこれと電話で愚痴を聞いてあげてたけど、行きつ戻りつで、なかなか上手く進まなくって・・・二回とも別れてしまっていました。
ところが、ぶつぶつぼやいて文句を言って帰って行った2週間後、Nくんは、急にさやかの所に電話してきのです。(Nくんはどうやらさやかの事を、友達の彼女としてでは無く、バイトをやめてしまった馴染みのウェイトレスとして認識しているようなのでした。)
「○○ちゃん。俺、好きな人が出来た。絶対、なんとしてでも、その人と結婚する。この間、○くんが『結婚したいほど好きって、もう、自分ではどうしようもない・・・選びようがないんだ。』って言ってたのどういう事か分かった。」
Σ(^∇^;)えええええ~。この間と風向きが全然違うじゃん。いったい、いつ知り合ったの?
「三日前。」
・・・・( ̄□ ̄|||。
Nくんはその三日でプロポーズを承諾させて(速)、もう残りの4日で式の段取りを計画し、両親に挨拶し、私の所に彼女を連れてきました。出会ってからたった1週間しかたっていません。「どこから見つけてきたの?」って、聞きたくなるような美人さん。
「え~。どうして、N君と結婚する気になったの?」
「押して、押して、押し捲られました(笑)。」
そして、二人は、ほんとうにあっという間に結婚してしまったんです。
新居を訪ねると、Nくんが一生懸命家事をしていましたものですから、私は呆れて「Nくん・・・、別人になっちゃって・・・。」と、言っちゃいました。すると、Nくんは全く反論せずにしみじみとうなずいていました。
「だって、好きになっちゃったんだ。一緒に暮らすってポリシーにこだわってた時考えていたのと、まったく違うって分かったよ。」
ま、もう、鎖に繋がれた犬同然ですが、開き直った分、かっこいい男になってました。
そして、時々・・・誰にも話せないノロケ話を電話してきます。
