2007

03.18

お仕置き・24

☆ラブ スパンキング・1☆



 珍しく早く帰ってきた彼を、ほったらかしにしてるのも悪くて布団に入ってのんびりとテレビを見ている彼の横にもぐりこむ。別にエロチックな気分じゃないんだけど、パジャマのズボンだけ脱いで、引き出しにしまわれたお匙の様に重なり合って、お互いの温もりを分け合っているとなぜか心地よくのんびりとした気分になれるから不思議だ。枕に頭を乗せて文庫本を開いて、読み始めた。ページをめくってる私の事なんか全く気にしない様子でテレビを見ている彼。時々思い出したように、むき出しのひんやりとしたお尻を布団の中でぴしゃりと叩く。

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 彼の方も別に、何か目的があってそうしている訳ではない。膝の上に寝ている猫を思い出したように顎の下をくすぐるのと同じで、何気なく相手の身体の上に乗せている掌を移動させる時の、おまけみたいな気持ちなんじゃないだろうか。いつの間にか、すっかり文庫本に熱中していた私は、ふと、ミステリィだったようなドラマの中でセックスが始まっているのに気がついた。アイマスクをした女性が騎乗位でたゆたゆと胸を揺らせながら、時々あえぎ声を洩らしている。だからって別になんて事も無く、私もすぐに文庫本に戻り、彼も何も言わず身体も変化しない。ただ、なんとなく・・・彼のお尻を叩く間隔が、5分に一度みたいな間遠さが無くなって来たような気がした。


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 時々は強く、時々は弱く。叩いた後に、滑らせるようにお尻を撫でる。テレビの画面は、また愛想のない会話に戻っている。私も、文庫本の中の物語に戻っているはず・・・だったのに、急に強く痛みを感じるほどに叩かれて、身体がびくんと跳ねてしまった。
 スパンキングの間隔が急激に狭まってくる。ページをめくりながら、時々「あ・・」とか、言ってしまって赤面した。本を読んでいるから、部屋の明かり煌々と周囲を照らしているし、明るい所でするのが苦手な私は迷いながらも本を読むのをやめられなかった。今さら、立ち上がって電気を消すのも変だ。まるで「やろうよ」と言っているも同然な気がしてしまう。


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 彼は肘枕をしたまま、全くそしらぬ様子でテレビを見ているが、叩き方が完全に違ってしまっていた。私の身体の反応を見ている。どう叩けばどう反応するのか、確かめながら打っていた。声を押し殺したって、知らん顔をしていたって、身体のほうは正直だ。痛ければ痛いなりの、感じる時は感じるなりの動きをしてしまっている。溜息をついて喘ぎを殺すのをやめてしまった。しかし、文庫本はまだ手放さない。ちらっと時計を見ると、テレビの方はそろそろクライマックスだろうと思われた。
 コマーシャルになったから、ドラマは終わったんだろう。彼の手が思いっきり強く叩きつけられて、私は痛みに飛び上がった。「あうっ。」本を読むのは諦めて、しおりをはさんで布団の上に置く。左手は枕の端を右手はシーツをぎゅっと握った。目をぎゅっと閉じて、身体の中から湧き上がってくるものを捕まえようと集中する。






 彼は、まだテレビを見ている。チャンネルを変えて、違う番組になったようだ。だが、多分ぼんやりと眺めているだけだったろう。掌が身体の上を滑り、今度は、やさしく打ちつけられる。中心に向かって快感が走り、私はその感覚を追いかけようとして、顔を伏せるようにして身体を捻った。

 パチン、テレビのスイッチが切られた。あ、と思う間もなく腰を掴まれて体勢を変えられる。右側が上だった身体は、完全にうつぶせになってしまった。そうすると、今まで手付かずだった左側の方にも、強い打擲が当たることになる。これが痛い。温まっていないから、すごく痛い。私は枕にしがみついて呻き声をあげてしまった。


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 足の間に手を捻じ込もうとした彼は、うつ伏せのままでは、自由にならない事に気がついた。もう一度腰を掴むとひょいとお尻を持ち上げて膝をつく位置まで腰を持ち上げさせる。叩く角度が違ってくるから、さらに痛みが強くなる。彼はその痛みが身体の中心に響き拡散して消えていくまでじっと待っていてから、足の間の尖りだけを撫で上げた。困った。よすぎる。電気がついたままなのが困惑に拍車を掛ける。明るい所で身体をくねらせたくはない。






 彼が、交互に右と左を打つものだから、痛みと快感が交互に湧き上がってくる。スパンキングの不思議な所。やさしく、時間をかければ掛けるほど気持ちがよくなってくる。同じ身体なのに準備不足の左側は痛みが強く、思わず悲鳴をあげて仰け反った。不思議そうにしながらも、彼は身体を仰向けにひっくり返そうとした。私は仰天する。今さらながらに恥ずかしくて思わず抗ってしまう。慣れ親しんで羞恥が無くなった私の抵抗を彼が楽しんでいるのが分かった。あやすように、屈みこんでキスしてくる。その隙に足の間に身体を割り込ませ膝を抱えあげる。こうなったら、どうしようもない。「やだ。」小さい抗議の声もキスに吸い込まれてしまった。指がつるりと滑り込む。なんだか痛いような気がして腰が捻れた。おや、というように彼のキスが離れ、指はまた外側を行きつ戻りつし始める。


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Category: スパンキング(novel )
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Comments

I cnaont tell a lie, that really helped.

I cnaont tell a lie, that really helped.

Nibby#JmpMGCwQ | URL | [編集]
2012/10/17(水) 06:15:47

No title

to あまりちゃん
 波打つほど、叩かれるとすごおく痛いよ!
泣いちゃうよ~Y(>_<、)Y
さやかは、痛いのは相変わらず苦手だ。

さやか#SrLkKSLY | URL | [編集]
2007/03/20(火) 12:50:46

上から4番目の

叩かれた瞬間の波打つおケツがいいですね。
あまりもこんな風に叩かれてみたいです(汗)

あまり#jfR5pO/g | URL | [編集]
2007/03/19(月) 08:00:21

to Nさん

 (〃∇〃) てれっ☆
いやいやいやいや・・・・。

さやか#GdMFvk5Y | URL | [編集]
2007/03/19(月) 01:07:11

楽しみ!

さやかさん、いいなあぁぁぁ…。
続き楽しみ!

N#4FKremv6 | URL | [編集]
2007/03/18(日) 17:34:54

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