2006
お仕置き・7
溜息のように漏れた言葉は、誘っているかのようにあえかな彩りで、とても嫌がっているふうには聞こえない。男達が自分に彼女の方が誘惑したと信じさせるのに十分な色っぽさだった。だが、今の行為にしてみても、彼女のせいではない。彼女の無知につけ込んで、厚顔にも足を開かせたのは私の好奇心なのだ。
彼女の身体は、堅くふくらんでいないつぼみのように未成熟な少女の身体でしかなかった。だが、ざっと観察しただけでは、無理矢理押し入れば確かに性行為が可能な程に完璧な女性器を備えていた。探ってみただけなので、中の方がどうなっているのかはっきりとはしないが。子供は出来ないかもしれないが、それこそ男達にとっては好都合という物ではなかったろうか。

指で探るだけで、その異端の花はじんわりと蜜に濡れ、年齢以上に彼女の身体が仕込まれ尽くしている事を示し始めていた。そっと指を抜き、今度は唐辛子のように小さなペニスの皮を剥きにかかる。痛みがあるのか彼女は顔をしかめて腰を捻る。女性器に較べると彼女のペニスは不完全で未発達だった。だが、こりこりともみほぐしてやると足が引きつるように動き、それと同時に堅くなってぴんっとその存在を主張し始めた事から、たとえ未発達でも感じる機能は備えているのだろうと推測できた。

「あ・・・、あん。」
首を左右に振りながら目を閉じて喘ぐ彼女の顔は、幼さとは相対する淫らさを宿して男の血を酸っぱくさせるのに十分だった。幼いが故に加虐の欲望を十分煽る不思議な美しさ。しかも、男の性を持っていることで、どこかしら、相手の遠慮を削いでしまう。純粋な少女には罪悪感を感じる行為でも、同じ性を持つ者であれば、感じないで共有できてしまう。誘うように開いていく赤い唇が空気を求めて動くと私の背筋をしびれさせるような強い欲望が駆け上がってきて、衝動的に屈むと彼女のペニスを銜えてやった。
「あ!そんな・・・。」
閉じられていた瞳がぱっと開かれる。スカートを押さえていた手がその裾をくしゃくしゃに握りしめる。横目で彼女の反応を見ながら口の中の者をちゅくちゅくと吸い上げ、舌で嬲り嘗め回した。びくん、びくんと彼女の身体が腕の中で引きつる。
「あ、ああ・・・。」

男達は、彼女の花を摘むのに夢中で、彼女自身の身体には触れなかったのだろうか?性感が高まるにつれ、彼女の反応はパニックの様相を示し始め、なんとかして起きあがろう、自分のそれを私の口から取り戻そうと意味も無くもがくのが分かった。私は彼女の身体を押さえつけ、いっそうその器官へ淫らな口淫を続けた。
身体が突っ張り、激しく痙攣する。
「う、うん・・・。」
オーガスムの波が彼女を引きさらうのを確認し、ぺろりとその部分を嘗め回してやる。その先からは透明でトロリとした滴がこぼれたが、射精はなかった。どうやら、まだ、そこまでの発達は見ていないか、もしくは不十分な機能しか備えていないのだろう。両性具有と呼ばれていても、実際のアンドロギュノス達は、どちらの性も未発達で障害があることが多い。それから言えば、彼女はむしろ女性のクリトリスが、男性器化してしまったと言える状態なのではないだろうか。
私は彼女の身体を抱き起こし、スカートを整えると、赤くなっている彼女の頬にそっと唇を押し当てた。
「お仕置き・8」へ・・・
