2006
スパンキング6・数える
「20回叩くから、葵、声を出して数えて。」
そんなこと、そんなこと恥ずかしくって出来ない。私は彼の膝にしっかりとしがみついてぶるぶると首を振った。彼は両手でぎゅっと私を抱きしめる。
「だめ。するんだよ。葵。いいね。」
強い声で厳しく命令されて、もう、逃げられなかった。むき出しの肌に彼の掌が置かれる。いや。いや。私は、必死に首を振ってみせる。でも、だめ。もう、するって決めた彼はキッパリと手を振り上げて振り下ろした。
「痛い!」
思わず叫んでしまった。さっきより強かったわけでもないのに。我慢できなくて。彼は私が数えるのを待っている。私は震える唇を必死に開けた。
「い、一回。」
「いい娘だ。」
安心したように、優しくささやいてくる低い声。そして、お尻を一回くるりと撫でてからまた手が振り上げられる。ピッィッタアン!太腿とお尻の境目に彼の掌が振り下ろされた。あまりの痛みに私は自分のお腹を跳ね上げた後、彼の太腿にこすり付けてしまう。じわっと涙が滲んで辺りの風景がぼやけてくる。
「にかい・・・。」
また、お尻の上をくるりと掌が撫でてから、離れて行く。痛い。痛い。いやあ。身体を掌から遠ざけたくて彼の身体に押し付ける。何度もそれが、繰り返されるうちに、お腹に硬いものがゴリゴリと当たる感触が強くなってきた。
「ああ。葵・・・。そんなに擦ったら・・・。」
溜息のような彼の声に、頬が熱くなる。今度は反対に彼の身体から自分を遠ざけようと背中を山形に持ち上げようとした。待っていたかのよう二、振り下ろされる掌。バッチイイインン!
いたあああいい!
スパンキング・7へ続く
「数を数えなさい。」って言われるのって辛いんですよね。何だかすごく恥ずかしい・・・。おまけにとっても惨め。痛いのに羞恥系。お仕置きの時によく使うテクニックの一つ。相手が責めを受け入れてないと使えません。
だんだん声が震えてきて、うわずってきて、悲鳴のようになってくるその移り変わりを楽しみます。

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