2006

06.16

スパンキング7・SMの鞭打ち

スパンキング・1から読む


 二十回叩き終わると、彼は泣いている私をそっと抱き上げて、枕元においてあったタオルで優しく顔を拭ってくれた。それから、キス。覆いかぶさるようにして熱く激しくむさぼるようなキス。そのままベッドに押し倒されて・・・。
「ああ・・。葵。もう、たまらないよ。」と、ぎゅっと抱きしめられた。しゃくりあげていた私は、彼の固くなったそれが押し付けられるのを感じながら、なんだかすっきりと満たされたような気持ちで彼にしがみついた。
 彼が何度も何度も頬に瞼に額に唇を押し付けてくる。溜息をつきながら、ぎゅっと抱きしめられてそのままセックスになるのかと思っていたのに、そうはならなかった。彼は、欲望に震えながらも私が落ち着いてくるのをじっと待っていた。
「葵は、なんて、意地っ張りなんだろうね。かわいそうで、どうしていいかわからなかった。」
 結果的には、私が正直に言わなくて、彼にひどい事をさせてしまったのだ。彼の胸に額を擦り付けながら、小さな声で謝った。
「でも、かわいそうなんだけどかわいくて、ひどく叩かないように必死で堪えてたんだよ。」
 あれで、手加減してたんだったら、もし本気で叩いたらどんなに痛いんだろう。そう思うと、私は、怖いような、切ないような・・・それでいて、もっともっと深い夜道にさまよい出て行きたいような不思議な気分でぎゅっと彼にしがみついた。

「いつから、スパンキングに興味を持つようになったんだい?」
 覗き込んでくる彼の視線を避けて、私は、教えないとかぶりを振る。
「正直に言わないと、また、お仕置きしないといけないぞ。」
 彼は、これでやめてしまうつもりは無いらしい。どうやら、私達は、すっかりこの恥ずかしい秘密のゲームに足を突っ込んでしまったようだった。私の髪の毛に、もう一度唇を押し付けた彼は・・・・。
「でも、そのお仕置きはまた今度ね。これ以上焦らされると、僕の方が我慢できない。」
 そう言って、私の上に覆いかぶさりながら服を脱ぎ始めた。





 SMで、お尻を叩く時もスパンキングって、言うんですよ。それに、Pain Gateのように、鞭が主体のサイトもスパンキングサイトに分類されています。でもスパンキングとSMには微妙に違いがあるらしく、特にSMをされないスパ愛好家にとっては、その違いは歴然としているらしいんです。さやかも一応カテゴリの分類ではスパとSMは分けているんですが・・・。皆さんは、気付いてらっしゃいましたか?


Category: スパンキング(novel )
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