2006

04.14

可愛いせつな♪2

 さやかはLait pour le corpsせつなちゃんにもうひとつのブログ「人形のように」にトラックバックをして欲しいってお願いしたんです。さやかの書いたお話に絡んだネタだったから。その時に、トラックバックしてくれたらお尻を叩いてあげるからって約束したので書きました。今日のお話は、ranさんバージョンです。

 今日は、新しいレストランでせつなと夕食を食べた。ちょっと気取ったレストラン。おすましした彼女は裾がフリルになってる白いワンピースを着て、ほんのりとピンク色の頬をしている。デザートに出たチョコレートムースをつつきながら、彼女は本当に幸せそうに笑う。かわいい。ほんとに食べてしまいたくなるくらいにかわいい。思わず微笑みながらじっと見つめてしまうと、ちょっと照れた様子で肩をすぼめてみせる。
 レストランを出て、春風に乗って桜が舞う駐車場を歩いていると、たまらなくなって彼女を強引に車に押し込んだ。急発進させてスピードをあげる。今日は、せつなを虐めてあげよう。

 僕が今日選んだのは、SM専門のホテル。入り口に甲冑やボンデージや大型犬のディスプレイがある。ウィンドウには鞭やコスチュームが並んでいる。それだけで彼女は不安そうにしている。
「ranさん?」
 大丈夫だよ。ひどい事はしないから。にっこり笑って見せると彼女もにっこりと笑い返してくる。けれど、視線をそらした振りしてこっそりと見ていると、せつなの笑顔はこわばってくる。ドキドキドキドキ、心臓の音がきこえそうだよ。SMが好きで、そんなブログを見ているくせに、せつなはとっても恥ずかしがり屋だ。お尻を叩かれる日を夢見ているくせに一度も叩かせてくれた事がない。なぜなんだろうね。最近では、鞭の方が恥ずかしくないと言いだすくらいにお尻を叩かれる事を怖がってる。知ってるよ。せつな、憧れが強すぎて、気持ちがたかぶってしまうんだね。

 一番シンプルな部屋を選んだから、個室へ入ってもそんなに暗い感じじゃなかった。僕はちょっとほっとした。勢いでここまで来てしまったけど、彼女を怖がらせるのは本意じゃないんだ。彼女が望む事をして、彼女を気持ちよくさせてあげたい。ところがそれが、すごくむずかしい。望んでいる事、夢見ている事、それが実際に彼女に訪れると彼女はびっくりする。思ってたよりずっと恥ずかしいことにびっくりする。そして、そんな事を望んでいる自分にも。そして、大急ぎで逃げ出そうとするんだ。そんな君がとってもかわいくてならないけれど、でも、せつなの言うとおりにしていると、いつまでたってもせつなの夢をかなえてあげられない。
 おそるおそるという様子で周囲を見回していたせつなだったけど、バスルームがピンク色なのを見て嬉しそうに声をあげた。
「ranさん見てピンクのお風呂!ハートの形だよ♪」
「よかったね。一緒に入る?」
「え?そ、それはちょっと恥ずかしいかも。ら・・・・ranさん、先に入ってよ。」
 あせって、お湯を入れようと給水栓をふさぐためにせつながバスタブにかがみこむ、お尻をぴょこんと突き出して。おやおや、自分がどういうかっこうしてるのか気付いていないね、せつな。

 身体が熱くなって来る。せつなが欲しい。いつでも欲しいんだ。どうしてなんだろう。自分がこんなにセックスの事ばかり考えるようになるなんて、今まで考えてもみなかった。お湯の調節をしてせつなが戻ってくると思わず肩をつかんで強引にソファに押し付けていた。
「ranさ・・ん。」
 せつなが、油断した隙にするりと舌を滑り込ませる。思いっきり深いディープキス。そうやって味わってしまうと、もっともっと欲しくなる。味わえば味わうほどにもっともっと。彼女の甘い溜息を吸い込んでそれから彼女の顔を覗き込む、唇がふれるちょっと手前で。すっかりうるんで濡れた瞳。ピンクに上気した頬。うっすらと開いてちろちろ舌を除かせて、僕の唇を待っているせつなのふっくらした唇。大きく息を吸い込んで、身体を起こす、せつなは期待を裏切られたようにびっくりして僕を見ている。

「じゃあ、お風呂に入ってくるからね。せつなはここで待ってなさい。」
 そう言って、彼女の手を取って立ち上がらせる。きょとんとするせつなを、柱の並ぶ壁のところまで連れて行くと手首をつかんでひっぱった。柱のところには鎖に下がる皮の手枷。びっくりして手を抜こうとするせつなをギュッと押さえつけて右手をしっかりと枷につないだ。
「やだ!?ranさん!こんなのやあ!・・・とって。とってよ。」
 だめだよ。せつな、今日はちゃんと虐めてあげる約束だからね。
「左手も出して。」
「嫌。絶対に嫌!ranさんのいじわる。」
「せつな」
 出来るだけ低い声を出して、じっと見つめる。真っ赤になって、ふくれているせつな。かわいそうだけど、ここが、我慢のしどころだよね。さあ、手を出して。上目づかいで見あげながらせつなはおずおずと僕の差し出す手に自分の左手を預けた。
「ほ、ほんとは、嫌なの。嫌なんだから。いじわる。ranさんたらひどい。」
 ぶうぶうふくれて、文句を言って、でもかすかに震えているせつなの手を僕は心を決めて反対側の枷につなぐ。壁にしっかりと貼り付けになって、脅えた目を泳がせているせつなを置き去りにして、僕はきびすを返してバスルームに行った。後に残されたせつなの事が、気になって気になって仕方が無かったけど、出来るだけゆっくりとお湯につかって身体を洗う。その間壁につながれたせつなが何を考えてるのか。どうしているのか。想像しただけでいってしまいそうだ。念入りに身体を拭って、バスローブを着てタオルをひっかけて部屋に戻ると、真っ赤な顔したせつなは足をもじもじさせながら手枷にぶら下がって立っていた。

「ranさん!おそい。せつな、もう疲れちゃった。早くとって。」
 僕はタオルで髪を拭いながら、せつなの正面に二メートルほど離れてまっすぐ立つ。わざと念入りにじろじろと足の爪先から頭のてっぺんまで舐めるように何度も見上げては見下ろす。せつなは、ほてった頬をぷいっとそむけて怒った振りをしているけれど、それはあまりうまくいってなかった。長い時間手枷につながれて、あれこれ想像したせつなが、僕と同じような気持ちになっていたとしても当然の事だった。
「たいくつだったの?それとも感じてた?」
「感じてなんかいないもん。何にもしてないのに。ただ、立ってただけだもん。感じるはず無いでしょ。せつなもお風呂に入るんだから、早く手枷を外してよ。」
 せつながなんに脅えてるかすぐに分かった。せつなはさわられる前に、まず最初にお風呂に入りたがる。お風呂に入らないで、シャワーも浴びないで僕にふれられる事をものすごく恥ずかしがるのだ。
「じゃあ、調べてみようね。」
「え、うそ・・・。いや。そんなこと。そんなことしないで。やだ。ranさん。いやだってば。」
 僕は壁にぴったりと背中をつけて、真後ろに下がろうとする彼女の身体をそっと抱きよせて、スカートの裾から手を入れた。顔を覗き込む。首を必死に捻って顔を隠そうとしているせつな。スカートをめくりあげ、背中側からパンティストッキングのゴムに指を掛けると、せつなは大きく喘いだ。
「ranさん。嫌。恥ずかしい。」
 ゆっくりとストッキングを引き降ろす。そうしながら彼女のうなじに唇を押し付けた。いい匂い。お風呂に入る前からシャンプーの香りがする。かがんで爪先からストッキングを抜く。ソファの上に放り投げて、もう一度せつなを抱きしめた。せつなはガチャガチャと手枷を鳴らして逃れようとする。でも、腰に手を廻されるともう逃げようが無い。もう一度さっきと同じように。今度はパンティのゴムに指を掛ける。せつなが真っ赤になった顔をいやいやするように振りながら背中を丸めてお尻を後ろに突き出す。彼女がどんなにがんばっても、パンティはするりとお尻の上を滑っていく。
「やだー。やだ。やだ。やだ。」
 くるくるくるって丸まって、レースのパンティは彼女の足元に落ちた。もう一度かがんで爪先から抜くと、彼女から離れる。はっとしたように顔を上げたせつなは、脅えた瞳を僕の方に向けてくる。僕の手の中には今まで彼女がはいていたパンティが握られている。
「ranさん。だめ。ぜったいにだめ。」
「なにが?」
 わざと、もったいぶってなにげないふりをしてその手を持ち上げると、鼻先に押し付けてそっと息を吸い込んだ。
「きゃー!!!!やだ。やだ。ranさん。なにしてるの?そんなことだめ!ぜったいにだめ!」
「いい香り。せつなの匂いがする。」
 子供のように足をバタバタさせて、せつなは手枷を引っ張って前に出ようとする。もし、手が自由だったら、パンティを取り返すために跳びついて来ただろう。せつなの瞳は涙が盛り上がってきてすっかり潤んでいる。本当は、ここでパンティを拡げて確認するんだろうけど。これ以上やったら泣いてしまいそうだ。とりあえず、バスローブのポケットにしまいこんだ。

「じゃあ、確かめよう。足を開いて。」
 何を言われたのか分からないという様にせつなは左右に首を振り続ける。でも、今日は許さないよ。僕はじっと待っている。彼女から足を開いてくるのを。せつなは、うるうると泣きそうな目ですがるように僕を見ていたが、観念して少しづつ足を開き始めた。ちょっと進んでは止まり。止まっては、またちょっと進む。随分と時間をかけてせつなの足は開いていった。もう、いいでしょ。と見上げてくるたびに、黙って首を横に振ってみせる。何度もそれを繰り返してやっと1メートルぐらいの幅に足が開いたところで。僕は、ようやく満足して首をたてに振った。
「せつな。今から君の足の間を調べる間。絶対に足を閉じちゃダメだよ。もし、足を動かしたらお仕置きだからね。」
 せつなは、お仕置きの言葉に弱い。びくっと肩が震え赤い顔を尚更赤くしてギュッと眼をつぶっている。
「じゃあ、せつなお願いして。」
 せつなは、すごくびっくりしたように僕をみた。嘘でしょ。嘘でしょ。とそのかわいい瞳が言っている。最近、僕は彼女に恥ずかしいことをお願いさせる。彼女は、自分から言うのがとっても苦手だから。何度も唾を飲み込んで、唇を湿して、舞台の上から飛び降りるようにして、彼女はようやくその言葉を口に出す。
「・・・ranさん。・・・せつなが濡れてないか・・・確かめてください。」
 ことさらゆっくりと近づいて、まず顔を覗き込んでから、腰へ腕を廻して抱き寄せる。せつなはふるふると震えている。疲れきった腕はきっと痺れてきているだろう。かわいそうにね。顔を覗き込んだままゆっくりと手を差し入れる。足の間をちょっと開いた手でそおっと撫で上げると、せつなが息を飲むのが分かった。それから、人差し指と中指で花びらをくつろげる。せつなの恥ずかしそうな瞳がゆらゆらと揺れる。中指を中に入れると「くちゅっ」と濡れた音がした。
「いやぁ!。ranさん、だめぇ!!!。」
 無意識のうちだろう、足を閉じて激しく後ろに下がろうとする。しっかりと抱きしめて彼女の太腿の間に挟まれてしまった手をもっと中に差し入れる。中指だけで中を掻き回すと、トロトロととろけたあそこは、恥ずかしい音を響かせた。せつなは、もうふいごのように熱くなった息を激しく突きながら頭を激しく振っている。
「やだ。やだ。やだ。恥ずかしい。しないで。しないで。」
 濡れてるじゃないか。せつな。待ってる間、何を考えていたの。いやらしい事されるのを待っていたんだろう?僕は彼女の耳元で囁きながら、彼女の足の間に自分の足を捻じ込んだ。それから、さっきのキスよりも激しく深いキスをして、ようやく彼女を解放した。

 枷をほどいてもらって、痺れた腕をちょっと振ると、せつなは脱兎のごとくバスルームに逃げて行く。
柱の角を曲がる時、ぴょこんと頭だけ出して、
「ranさんのいじわる!」
と、叫ぶとバスルームに消えて行った。その真っ赤になった顔を見て、僕はにんまりと笑って見せた。

 しばらくして、身体中をゴシゴシ擦って赤剥けのウサギになって戻ってきた彼女は、全裸の上にピンクのバスローブを着ていた。また、頭だけ柱のところから斜めに出して、こっちの様子を伺っている。僕は、出来るだけ落ち着いた振りをして、手を差し出して彼女を呼ぶ。
「せつな、おいで。」
 ここが、一番肝心なところ。彼女はまだ疑っていない。いつもならぴょんと抱きついてくるんだけど、さっきのお仕置きの約束がせつなを用心深くさせている。くつろいでいる振りをして、僕は首を傾げて見せた。安心したせつなはちょっとづつ様子をうかがいつつ近づいてくる。その様子が、だんだんと手懐けられる野うさぎのようで、僕は思わず微笑んだ。その笑顔を見たせつなはようやくほっと安心したようだった。
 左手で、相手の左の二の腕を引く・・・・。何度も何度も僕の頭の中でシュミレーションした動作。お互いに知ってるから、失敗できない。ただ一度のチャンス。せつなが僕の膝の横までやってきた。僕はつめていた息を吐き出すと、彼女の腕をつかんだ。あっという間にお湯で温まった彼女の身体が膝の上に乗っかった。その瞬間を狙って右足で囲い込む。何をされるか瞬時にさとったせつなは身体中を使って暴れ抵抗しようとした。でも、もう遅い。左手で背中をしっかりと押さえる。彼女は必死に自由な手を突っ張って、何とか起き上がろうとするが背中の中心を押さえられていて、どうしても起き上がれない事に気が付いた。一瞬彼女の動きが止まる。びっくりして、そして、パニックになって、握りしめたこぶしで僕の足をぽかぽかと叩いてくる。
「だめー!!!ぜったいにだめ。だめだってばぁ!ranさん。ranさん。お願い。嫌だぁ。」
 僕は大きく深呼吸を繰り返し十まで数える。それから出来るだけ小さな声で囁く。
「せつな。・・・・痛いよ。」
 ぴたっと彼女の抵抗がやんだ。はあ、はあと喘ぎながら、彼女の頭の中がめまぐるしく回転しているのが分かる。何とかして、この罠から逃れようと、忙しく方法を探る。でも、だめだよ。今日は絶対に逃がさないからね。
「嫌・・・、ranさん。ほんとにお願い。」
 彼女の絞り出すような小さな涙声を聞くと、胸がずきんとなって、思わず大丈夫だよと許してしまいたくなる。でも、だめ。絶対にだめだ。今日こそは、スパンキングの呪縛から君を解放してあげる。
「せつな、お願いして。」
 せつなの頭がビクッと揺れ動く。長い長い沈黙。迷って、揺れて、ためらって、でもどうしても越えられない壁。せつなの憧れの壁。

「・・・ranさん。お仕置きにせつなのお尻・・・叩いてください。」
 震えるような小さな声。でも、聞き返したりせずに間髪をいれずに答える。
「わかった。」
 彼女のお尻を覆っているのは短いピンクのバスローブの端っこだけ。左手は背中をしっかり押さえたままで、自由な右手を使ってそろそろと引き上げる。彼女の呼吸が速くなる。胸が大きく息を継ぐのが分かる。脅えたお尻がきゅっと縮こまってぶるぶると震える。叩いてもいないのに恥ずかしさでもうピンク色してるお尻。夢にまで見たせつなのお尻が現れた。
 息を吸い込む。そして手を後ろに振り上げる。記念すべき一回目。バチンという肉を打つ音がホテルの部屋に響き渡った。かあっと頭に血が上り、ひどくしないように自分自身に落ち着けと言い聞かせる。出来るだけ間を一定にそして、だんだんと強く。20回。身体を固くして必死にこらえているせつなのお尻めがけて手のひらを振り下ろす。一発ごとに身体が跳ね上がり、膝にしがみつく手に力が入る。
「痛い。あ・・・・。イタ。痛い。」
 せつなの喘ぎとうめき声が段々涙に濡れてくる。叩かれるお尻がもっととせがむように揺れる。終わった時は、せつなのお尻も僕の手のひらも真っ赤になってジンジンしていた。もう、彼女は抵抗しない。押さえつけていた左手を外し、そっと抱き起こすと、膝の上に座らせて抱きしめた。涙をぽろぽろこぼしながら僕の胸に頬をぎゅうっと押し付けるせつな。愛してるよ。ぼくのかわいいせつな。

 おめでとう。せつな。君は今憧れてた階段を一段登ったよ。




「ranさん、お尻が痛い・・・。」
「うん。僕も・・・。」
 赤くなった手を見せるとせつなはちょっとまぶしそうに、すごく恥ずかしそうにに笑うとしがみついてきた。


 本当のかわいいせつなに会いたくなった人はここから
Lait pour le corps
でも、せつなはさやかのものだから、盗っちゃだめだよー!
Category: 物語
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Comments

to せつなへ

 ranさん、気に入ってくれたでしょうか。
ちょっと不安です。

 せつなが呪縛から開放されるのは
本気でお尻を叩かれたいと思った時・・・です。
でも、今のままでもちっともかまわないけど(笑)

さやか#vc7AyVN6 | URL | [編集]
2006/04/17(月) 01:13:42

驚きました!

さやかさまーvv
ranさんがとっても素敵でドキドキしてしまって大変ですvv
うれしいよぅーvvうれしいよー!!

『さやかさんの小説のせつなに、先を越されたね』
『やだやだ。やだー。なんて云うところそっくりだなぁ…』

ranさんがそんなことを云ってました。

せつなが呪縛から開放されるのはいつなんでしょうか…。

せつな#VO8Sg1kM | URL | [編集]
2006/04/16(日) 03:16:00

遊びきてみました

かわいいですね~うさぎちゃん。思わず莉那もいじくりたくなるタイプですね(。.ω.)ノ゛イジイジ>莉那が買ったチョーカーはまんま首輪でした(笑)着る洋服選ばないと本当に犬デスね!

莉那#ETRWve/s | URL | [編集]
2006/04/15(土) 08:44:36

お尻写真の(;^^A

お尻真っ赤になちゃてるぅ・・・
痛そう・・・
なにやっても・・・
痛いものなのね・・・って実感しちゃいましたぁ^^;

きぃ坊#s/fWa8Wk | URL | [編集]
2006/04/15(土) 03:59:25

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