2020

05.30

お尻みっつ




↓クリックするとサンプル画像へ
620111117.jpg


W300Q75_art2724.jpg



★二つ


★もう一回二つ


 みなさん、休日いかがお過ごしでしょうか。九州は、もう、梅雨ですね。今日は、お尻がいっぱいです。動画はスパンキングなのですが性器が映っちゃってるのでリンクにしました。リンクの行き先は、いつものXVideosです。お休みの日の暇つぶしにご利用ください。

 そういえば、まだまだ、関東はお出かけできない情勢なので、鞭動画マラソンとかやってみようかなとか思っています。それで、ネタを探そうと、久しぶりに鞭でビシバシしてるところを眺めてみたりいたしました。あーあ、早く出かけて、生尻を見たいです。なんて、はしたないことを考えてしまいました。

Category: SM動画・画像サンプル
Trackbacks(0) Comments(0) 

    2020

05.29

午後の退屈と幸福







art6006.jpg



 水樹は、向かい側に座った男が何気なく肘を付いている喫茶店のガラステーブルの上を見つめていた。男の肘が置かれた位置から、じわじわと何かが滲み出てきている。濁った灰色と毒々しい赤が交じり合っているような液体は、見つめていても分からないぐらいの速さで、茶色のガラスの上に拡がり始めていた。
 周囲の景色が歪んで写っている液体の縁の盛り上がりは、男の指紋や手の脂がベタベタとついているガラステーブルの上で、ゆっくりと、確実に領土を拡げて行っている。
  水樹の背筋を冷たい汗がつたい降りる。じっとりと汗をかいているのに、汗に覆われた水樹の身体は冷たかった。嫌悪に、ぞっと髪の毛が逆だってきて、水樹は、必死に視線をそらし、見慣れたいつもの窓の外を見ようとした。しかし、捉えられた風景は黄色いタオルが干されていることぐらいで、目を逸らしながら も、その物質が伸び拡がっていくのを横目で確認せずにはいられなかった。
  水樹が「相手の身体から滲み出てくる何か」を見るようになったのは、去年、近道のために通った公園の裏道で、見知らぬ男に植え込みの影に引き倒されて乱暴された後からだった。殴り飛ばされた頬は骨折し、唇は大きく切れていた。腫れ上がった顔も、息をする度に痛む肋骨も、紫色に変色した痣だらけの身体も、自分のものと信じられず、汚らしさに身がすくんだ。水樹にはその時の記憶が途切れ途切れにしか残っていない。そして、傷は治ったが、身体のあちこちが、そして胸が、今でも思い出したように痛む。

 最初に、人の身体が、何かに触れているその場所から滲みだしてくる粘液に気がついた時、混乱した水樹の心は、自分が目にしているものを受け入れられなかった。目の錯覚と自らに言い聞かせ、やがて、幻覚を見ているのだと考えた。でも、どうやっても、それはそこにあり、その 現象も消えてはくれなかった。 
 医者も、看護婦も、家族も、「かわいそうに」を、顔にはりつけて、ぎこちなく笑いかけて来た。診察しようと手を 伸ばしてくる医者の指の先からも、それが滲み出ていて、自分の肌に押し付けたまま少しでも時間が経過すると、それが私の体に塗りつけられるような気がして、すくみあがった。
 恐怖を押さえつけて、その液体に触れた事もあった。診察券とおつりと領収書を渡された時だった。自分の指を相手の肌と繋いだものが、ぬちゃああ・・と粘り、糸を引いて、自分の身体をの上に這い広がっていく感覚に、「どうしました?」と尋ねる病院の受付の男の不審な目も構わずに、必死に手を振り払い、洗面所に駆け込んだのを覚えている。
 気が狂ったように石鹸に手をこすり続け、便座に顔を突っ込み吐いた。何度もレバーを引いて、渦を巻いて流れていく水に、自分の思いも流してしまいたいと願った。

 触れていた身体が離れていくと、その場所に「それ」は、残る。時間が経つとやがて蒸発し、触ると、甘ったるいジュースをこぼしてそのまま乾いた後のような、肌が張り付くような感覚の染みになった。粘着テープを触った時のようなそんな触覚だ。そして、かすかな腐臭が残る。水樹は、周囲が困惑するほどの潔癖症になって、自分の周囲をアルコール除菌のウェットティッシュで拭きまわるようになってしまった。その行為は周囲の「かわいそうに」 を、増殖させ、水樹は、いつもそれを意識して生きるようになった。
 その液体は人によって色も、粘度も、匂いも違っていた。おそらく味も違うのだろうけど、そんなことを試せるほどの度胸はない。ただ、ひたすら「消えて」と、願い続けるしかなかった。この現象も、その粘液も、そんなものを引き起こした事実も。
 犯人はまだ捕まっていない。

 もしも、自分が、大好きで、大好きで、いつもその姿を目で追い、いくら見つめていても見飽きることもなく、そばに寄るだけで胸が暖かくなり、微笑みを向けられれば、嬉しさで胸が張り裂けそうになるような人がいたら、どんなになっていたのだろうか。
 その人の、肌からも、それは、滲み出てくるのだろうか。どんな色、どんな匂いがするのだろう。もし、その人に抱きしめられたら、お互いの肌がくっついた場所から、それは滲み出てくるのだろうか。それでも、私は相手の腕の中で、うっとりとしていられるのだろうか。
  恐ろしいのは、自分では自分のそれを見る事が出来ないのだけれど、相手が、それを見る事が出来る人だったらどうなるのだろう……と、いうことだった。相手に触れる喜びに熱くなった自分の毛穴が一斉に開いた時、そこから濁った汚水が滴り落ちていたら、どうすればいいのだろう。美しい相手の身体の、透き通ってさらさらとしたそれと、自分のぬちゃぬちゃぬるぬると相手を絡め取ろうとする粘液が、大好きな人の肌の上で交じり合い、身体を動かす度にきたならしい音をたてるとしたら……水樹には到底耐えられそうになかった。
 多分、多分だけれど。この粘液は、相手の考えや、気持ちや、今までしてきた行いや、積み重ねてきた罪が作り出すのではないだろうか。美しい人は美しい花の密蜜のような粘液をしたたらせ、人の心を絡めとり、甘く酔わせることができるのだ。
  けれど、どう考えても、自分の身体からそんな美しいものが出ているとは思えなかった。なぜなら、水樹の周囲には、そんな人は一人もいなかったからだ。みんなどこか濁ってよどんだ色をしていて水樹の嫌悪を呼び覚ます。
だから、水樹が夢に描いているほどに惹かれる相手なんて、いままでも、これからも、現れはしない。水樹にはそんな未来が許されているはずがない。大好きな相手に、自分の考えてる事を、自分の感じてる事を、自分の辿ってきた生き様を見せるなんて耐え切れない。

 そして、今、正面に座っているのは、血の繋がった水樹の父親である。母を殴って、足蹴にし、骨折させて離婚することになった後、父の権利なのか、子の権利なのか、一年に一度だけ、面会する事を許されている。
 水樹は、彼を、悪い父だったとは思っていなかった。小さい頃は、手をつないで、川べりを散歩したり、肩車をしてもらったりしたこともあった。よく、一緒にお風呂に入って、身体を洗ってもらった。同じ布団に入って眠り、眠りにつくまで身体を撫でてもらったこともあった。
 その向けられる笑顔が、鬼のようだと思ったのは、夢だったのだろうか。現だったのだろうか。
「水樹、怪我の具合はどうなんだい?顔が思っていたよりも、綺麗に治って、お父さん、ほっとしたよ。」
 男の手が無造作に伸ばされて水樹の手に軽く触れた。水樹の肩がびくっと跳ね上がる。その瞬間、塞がれていた記憶に、切れ目が入り、次々と自分が襲われた暴力が蘇ってきた。まるで、普通の光景をぶった切って、雷が落ちてきたようだった。
  あの、眼の裏が真っ黒になり、火花が散って、何一つ考えることができなくなった時間。自分の顔を殴りつけ、倒れた所を足首を掴んで、低く茂った木の間を、乱暴に、身体中に樹の枝で引っ掻き傷ができてしまうのも頓着無く引きずった。泣いているような、しゃくりあげるような罵声……それは確かに父親だったのだ。
 こうして向かい合って座り、男の鬼の様な微笑みを見て、どこか棒読みの語りかけてくる声を聞きながら、鮮烈に戻ってくる記憶と、 だんだんと世界が大きく広がり、自分が小さく縮んでいく感覚の中で、両手の握りしめた拳をテーブルに押し付けながら、水樹は、ただ小さく震えていた。
  あの拡がり続ける粘液に飲み込まれる前に、男の腕に捕まって、また、痛い目にあわされ身体から出る粘液を自分の下腹に擦り付けられる前に……戻ってきたこの記憶を消せたら……。それが出来ないのなら、このテーブルをひっくり返し、逃げ出したい。水の中を掻き分けて進むときのように、スローモーションで、抵抗する自分の姿が、瞼に浮かぶ。

 小さい箱の中に、自分の記憶を押し込め、二度と開かない重石を乗せようと、じたばたと水樹はもがいた。




 この作品は、書き方に通い始めて、三回目の時に書きました。初めて行った後、随分時間があいてたから、正式参加の二作目かもしれません。まだ、全然、ルールが分ってない頃の作品でした。何しろ題名(テーマ)が「午後の退屈と幸福」ですからね。どこが退屈なんじゃい!みたいな。それと、確か鹿鳴館では、まだ初心者のうちは一人称で文章を書くことになってました。三人称は、視点の設定が難しいからです。それに、まだ、起承転結がなんたるか、全く解ってませんでした。
 じゃあ、今は、解ってるのかって言えば、解ってるけどうまく使えないってところでしょうかね。なによりも今は、書きたいものが無くなってしまったことが痛いです。

 鹿鳴館サロンの書き方教室の作品は、mixiに集められています。

↓鹿鳴館サロンのHP
salonbanner_2.jpg

↓鹿月舎のHP
rokutatsusha_BizVectorTop - コピー
Category: 物語
Trackbacks(0) Comments(0) 

    2020

05.28

家具になりたい・7





ずっと傍にいて欲しかったの
何も言わず ただ同じ空間を埋めていてくれれば

振り返れば そこにいる
求めれば 応える
私のためだけの存在に慰められていたかった

今は 途切れた縁だけど
時々たぐり返したくなる
だってどんなことをされても
私に付いてくるって言ったでしょう?

だから私は初めて自由になれたのに

今はその ぽっかりとあいた穴を
埋めるために
ただそれだけのために
今日も見知らぬ人の苦痛を見るの




以前の記事はここに。


Category: フェチ
Trackbacks(0) Comments(0) 

    2020

05.27

家具になりたい・6


 M男性のイメージする一番多い家具は椅子やオットマンです。椅子はね、座る方がかなり座り心地が悪いんで、実際にはオットマンの役目が多いんではないでしょうか。これ、お喋りは一応できるしね。M女性が一番多くイメージするのは灰皿置きでしょうか・・・。しかし、煙草を吸わない人増えました。すると、残るのはテーブルです。
 アクリル板が一枚あれば、テーブルにすることは簡単なのです。四つん這いになって、背中にアクリル板を乗せてもらいます。すると、困った。他の家具と違って視線が低くなってしまうので世界でなにが起きているのかいまいち把握できない。オットマンと違って、背中に乗っている主の足も感触も無い。目だけキョロキョロと動かして、または、しっかりと目を瞑って感覚を研ぎ澄まし、主がどこにいるか探ります。
 そして、これ、ほんとに動けないんですよね。だって、背中って一人だけだと、板をまっすぐに支えるのかなり難しい。上になにが乗っているのか、どこに乗っているのかも分らないし。
 その解決方法は簡単です。自分が上を向けばいいのです。
 ほんとかなぁ・・・。その姿勢かなり辛くありませんか?やっぱりテーブルは二人で協力するのが一番のようです。


以前の家具になりたい記事はここに。パスワードは「すぱんきんぐ」です。

Category: フェチ
Trackbacks(0) Comments(0) 

    2020

05.20

踏むのは楽しい

 昨日に引き続き雨が降っています。最近、Sっ気が増してきて、すっかりS転しちゃっています。昔はスルーしてた画像もまじまじと見てしまう。っていうか、むしろ、M女性の画像よりも、M男性の画像にハマってしまうという。モザイクをかける作業の後は食欲が無いとか言ってた私はどこへ?いや、人間育つものですな。

 さて、引き続き「踏んじゃって」ます。しかも、全体重をかけて、足踏みしたりジャンプしたり、二人乗りまでいるではありませんか。お腹も、顔も、性器もその攻撃から逃れられません。これが、ちょっと楽しい。いやすごく楽しい。人間悪ふざけは、どんな歳になっても楽しいものですよね。

 楽しく女性に笑われながら踏まれる男性は、その行為を望んでいるってだけで、ちょっと哀れです。楽しまれる。笑われる。悪ふざけのネタにされる。そして、哀れまれる。これが望んだ屈辱って奴でしょうか。


↓クリックするとサンプル画像へ
W280Q75_sn004.jpg

Category: 男性への支配
Trackbacks(0) Comments(0) 

    2020

05.19

踏まれる屈辱と愛情

 雨の日はどうでもいい考え事をひねくり回すのに最適かもしれません。

 屈辱が好きな人たちがいます。たとえば「人間以下の扱いをして欲しい」「身分差を思い知らせて欲しい」そういう人たちです。
 じゃあその行為はなんだろうと考えてみると、「踏む」なのじゃないかなぁ・・・と、思ったりするわけです。しかし、「踏む」って、なんだか愛情の表現の一つのような気がするのですね。相手との接触ですから。特に、Sが座っていて足下に来たMをじんわりと踏むのとかどうでしょうか。
 海外のサンプルをみていて気がつくのは、その時に靴を脱いでいるって行為は素足のフェチの人たちのサイトなのですよね。たいていは靴を履いている。まあ、当たり前です。ホテルのベッドの足下側に布がかけられているのは、靴を履いたまま寝転がった時のため・・・みたいな文化ですから。で、靴を履いていたら、踏まれたら痛い訳です。ピンヒールで踏まれた日には痣が出来るかもしれません。特に端っこにがっつり体重をかけられたら、がまんできなくて防御してしまうかも。
 踏む以上に、身体の上に乗っかって足踏みする行為とかもあるじゃないですか。腹筋鍛えてないと大変です。性器は鍛えられないので格好の標的になります。

 苦痛系の私は、屈辱が欲しいとか言われても次が思い浮かびません。まだ、当分雨は続きそうなので、じっくり考えるとしますか。



↓クリックするとサンプル画像へ



Category: 男性への支配
Trackbacks(0) Comments(6) 

    2020

05.18

窓と鍵 3




↓クリックすると身体改造の記事に
★リンク★




「新聞社にお勤めされていらっしゃるんですか? それともフリータイターでらっしゃるんですか? わたくし、そういう方は、コーヒーがお好きなのだと思っていました。」

 女性は、少し、緊張したぎこちない笑みを浮かべながらも、歌うように筆者に話しかけてくる。日本人形のように切りそろえられた黒い髪に、くっきりとした深い瞳。語る度に、ひらひらと動き回る彼女の手は、陶器のように滑らかで白く、しなやかで、美しい。しかし、惜しいかな左手には、薬指と小指が無い。だが、彼女は全くそれを隠すような素振りは見せず、その手は、自由に空間を踊った。そして、筆者は、彼女の話に聞き入っているうちに、欠けた物がある からこそ、かえってその美しさが際立つのだと感じ始めていた。
 普段、ほとんど、家に閉じこもって生活をしているというその女性は、ようこの話の後に、「窓と鍵」の雑誌を拾った時の事を、その人と交わらぬ生活ぶりとは裏腹に、率直に語ってくれたと思う。

 「そう、『窓と鍵』でした。私は、その雑誌を、塾の帰りに通りかかった公園で拾ったのです。中学2年生だったと思います。『窓と鍵』という題名 も、平凡な二色刷りの表紙も、扇情的なものはなにもなくて・・・・・・。私は、つい『あ、雑誌が落ちてる。なんだろう』程度の認識に引かれて、公園に入り込んでしまいました。そして、何の警戒心も無くその場で、拾い上げた雑誌のページをめくってしまったのです。後から思うと、どうしてそんなことしてしまったのか、どうしても分かりませんでした。落ちているものを拾うなんて・・・・・・でも、その時は、なんとなく、ただふらふらと、そうしてしまったんです。
 けれど、色刷りのページを開いた途端に、私の喉は、驚きのあまり、締め上げられるような呻き声をあげてしまいました。大慌てで、ぱたんと音を立 てて雑誌を閉じた後も、物凄く悪いことをしている所を見つかった気分に襲われ、おそるおそる、周囲を見回さずにいられませんでした。
 夕暮れの公園には人影もなく、公園の周囲は、木が生い茂り、たとえ、周囲の家の窓から誰かが覗いていたとしても、何も目撃する事は、できないと思われました。
 でも、もし、ここにこの雑誌がある事を知っていた人がいたら。私が、公園に入り込んで、出てきた時に、雑誌が無くなっていることに気づいたら。 持っていったのは、あの女の子に違いないと分かってしまう。どうしよう・・・・・って、思ったのを覚えています。そんな事、だれにも、知られているはずもないのに・・・・・。でも、そう思うだけで、私は、かあっと顔が熱くなり、震える手でその雑誌を塾のバックの中に大急ぎで突っ込むと、足早に家に、逃げ帰ったのでございます。
 その夜、家人が寝静まってから、布団の中に学習用のスタンドを引き込んで、息を殺してむさぼるように雑誌を読んだのを覚えています。頬のすぐそばにあった、蛍光灯のランプが、すごく熱くて、湿った身体を動かそうとする度に、汗で張り付いた肌が、いやらしく音を立てるんじゃないかと思いました。
 その雑誌は、今で言えばSM雑誌と、人に呼ばれる種類のものだったと思います。けれど、私は、そういう事だけを集めた雑誌の存在を、よく知りませんでした。断片的にしか知らなかった、赤裸々な男女の交わりだけでなく、嫌がる女を縛って無理矢理に犯したり、鞭で打ち据えたり、果ては、たくさんの人達の前で辱めたりするような絵や小説が沢山載っていました。
 それから、淡々と、まるで科学の実験レポートのように、蝋燭の温度や、縄の手入れの方法を説明しているページもありました。女性はそこでは、実験の道具で、物のように扱われるのです。その合間には、白黒で刷られた、海外の絵と覚しき拷問図が散りばめられていて、数々の拷問を受け続けていて、私 が、ページをめくる度に、囲まれた壁に悲鳴を響き渡らせていました。
 その雑誌は、私が今まで、自分の中に見つけ、扱いかねていた欲望を全て、余すこと無く、誰の目にも分かる形で、描いた雑誌だったのです。」

 そこで、彼女は、ほうっ・・・・・・と、ため息をついて、もう一口紅茶をすすろうとしたが、カップの中は空っぽだったので、自分で、ポットを引き寄せ て、私と自分のカップにおかわりの紅茶を注いだ。指が無くても、動作に不自由さは無かったが、それでも筆者は、無作法にも、その欠けた部分をじっと見 つめずにはいられなかった。
 「この、指。気になりますか。これは、昨年、包丁で、うっかり、切り落としてしまったのです。」
 筆者は、急いで首を横に振り、気にならないと応えてみせようとしたものの、その瞬間に、彼女の着ている襟が、隠しきれずに変色した打ち傷の痣を覗かせているのに気がついた。そして、彼女自身も多分、筆者がそれに気が付いた事に、気がついた様子で、ふっ・・・・・と視線を逸らした。

 「私が、初めて、そういう行為がこの世の中にあるという事を知ったのは、高校の国語教師だった叔父の家に、しばしば遊びに行き、泊まるように なったせいでした。叔父は、壁一面を、たくさんの難しい本で埋め尽くした書斎を持っており、遊びに行くと、私は、その部屋に布団を敷いて寝かせられていたのです。
 小学3年生でした。こんな子供が、小さな字でいっぱいの文学全集や学問の本や、大人用の雑誌の中から、砂浜に落ちている埋もれかけた桜貝のようなささやかな存在である加虐被虐のシーンを探し、隠れて読んでいるなどと、大人たちは、誰も想像していなかったに違いありません。
 私は、私の胸に響くシーンを追い求め、文学全集から、推理小説まで、並んでいる本を次々と漁りました。とにかく、無理やり酷いことをされる女性を描いている部分が好きだったのです。恐怖に頬を引きつらせ、涙ながらに懇願し、許しを請い、逃げ惑い、悲鳴をあげ、痛みに身悶えする女達が表現されている部分が・・・・・・。
 それから、私は、本屋に行くと、それらしい記述のある本を探すようになりました。けれど、持っているお小遣いも少なく、 ヌードグラビアが載るような雑誌に近づくなんて、到底出来るはずもありません。私は、文庫本のコーナーを行ったり来たりして、ようやく、文庫本になっていた、海外の官能文学を手に入れました。
 そして、白黒の挿絵がわずかばかりに入っているだけの、文字の連なりの中に、恋焦がれる行為をみつけ、戒めを解こうと必死になって、身をもがく 女達を探しだしました。優等生の仮面を被ったまま、その子供が読むのは禁止されていると思われる一瞬、一瞬を愛で、繰り返し、繰り返し、心の中で思い巡ら し、身のうちにふつふつと滾るものを抱えて、生きておりました。

 ですから、「窓と鍵」を、布団の中で読んだ夜は、私にとっては、到底忘れられない夜になったのです。今まで見てきた、白黒の抽象化された挿絵や、時代小説の中に時折現れる責め折檻とは違って、そそけだつ産毛すらも見えるかのように克明に描かれた女性が、乱れた着物をはだけたまま、眉を寄せた辛そうな表情で床の間に縛られて晒されている絵やあられもない姿で男たちに責めさいなまれている様が並んでいました。また、物語の中で、ただそれだけが目的の物語の中で、延々と、悲鳴をあげ、涙を流しながら、身をくねらせる様が克明に描かれていたのです。
 今まで、飢えながら、あちこちを探しても、得られなかったものを見つけた喜びと、明らかにいけないことをしているに違いないと思う確信に、私の胸は高鳴りました。
 そして、何度も何度も、読み返すうちに、私の身体は熱く火照り、自分の手で、どこかに、振れることも恐ろしいほどに敏感に、むき出しになっていきました。それは、ただ、身体だけの事では、ありません。心もそうでした。蓋を締めてしまい込み、見つからないように、時々こっそりと覗き込み、楽しんで きた、いけない禍事の中に、私の想いはどっぷりと浸かりきり、固く結び付けられてしまいました。今までの飢えを満たすかのように、何度も何度も、頭から泉に顔を突っ込むようにして、淫楽の泉から水を飲み干していました。」

 「今では、私も大人になり、いつしか、身体の関係があるような恋人とも、何人もおつきあいした事もございます。
 昔に比べて、そのような本もビデオも、簡単に手に入るようになりました。ただ、私が大人になっただけかもしれませんが。でも、どんな雑誌でも、本でも、「窓と鍵」のように、何度も何度も、繰り返し舐めるように読むような事はありませんでした。
 それから、始めは緊張しましたけれど、それこそ清水の舞台から飛び降りるようなつもりでIDカードがないと入店できないようなお店にも、行った 事もございます。思いの外、店員さんも、常連のお客さんも、フランクだったおかげで、まるで、行きつけの喫茶店でも出来たような気軽さで、そのお店に通っておりました。 お恥ずかしい事でございますが、服こそは脱ぎませんでしたけど、親しくなった方に縛ってもらった事もございました。そういうお店に来るお客さんの中には、縄を自由に操ることができる方がいて、そんな方はどうしてか紳士的で優しいのです。身体をいやらしく撫で回すこともなく、いきなり服を引き裂いたりもしません。
 でも、そういう場所では、私は、布団の中に隠れて、あの本をこっそりと読んでいた時のような喜びは、一度も感じたことはございません。実際に、縛られて自由を奪われているはずなのですけれど、男性は、決して私の嫌がることはせず、その行為に慣れきった他のお客たちは、隅っこで、そんなみだらがましい事をしている私たちを、いやらしくジロジロと見ることもありませんでした。
 あの店は、安全でした。女性にとっては、限りなく。そして、そこで飲む水はまるで、濾過されてしまった、味の全くしない水道水のよう・・・。不純物はまるで入っていないかけれど、喜びのかけらも見つけることはできないのです。
 だからいつの間にか、自分が、あの本を無くしてしまった事に気がついた時は、わたくし、本当に悲しくて、悲しくて・・・・・・。いつまでも塞ぎこんでしまい、諦めきれませんでした。それを失ってしまったと思っただけで、もう、なにもかもどうでもいい・・・・・・って、思えるくらいに。」

 話が終わって、彼女が立ち上がった時、どこかで鈴の音が鳴った。筆者は、猫がいるのかと、思わずテーブルの下を覗きこんだけれど、そんなものが いるはずもなく、目の前にあるのは、彼女のむき出しの足首だった。その足首の周囲は、どこか、痛々しく、青黒く変色していて、少し凹んでいるような気がし た。

「ふふふ・・・。」

 彼女が笑ったような気がして、筆者は、はっと姿勢を正した。自分が、女性に取っては失礼なことをしてしまったという意識があったせいか、いつもは無遠慮に、根掘り葉掘り質問を重ねる唇は、気の利いた挨拶を述べることも、うまくいかなかった。

 喫茶店の前で、彼女と別れた。彼女を見送りながら、筆者は、思わずため息をついてしまっていた。なぜか、つきものが落ちた瞬間のように、だるく、力が入らなかった。
 指って、包丁で、うっかり、切り落とせるようなものなじゃないよな・・・・・・。
 筆者は、彼女を追いかけて行って、もっと、色んな話を聞くべきだ・・・・・・と、自分を叱咤してみた。けれど、その足は、意に反して、地面に張り付いたように動かなかった。




 
 鹿鳴館サロンの書き方教室の作品は、mixiに集められています。

↓鹿鳴館サロンのHP
salonbanner_2.jpg

↓鹿月舎のHP
rokutatsusha_BizVectorTop - コピー
Category: 物語
Trackbacks(0) Comments(6) 

    2020

05.17

窓と鍵 2





↓クリックすると画像サンプルへ
unnamed_20200516023448107.jpg





 その三角木馬の背は、木で出来ていました。鋭角を描くべき背は、気休めのように、先を丸く削って油で磨き立ててあります。その艶やかさは、上に乗って来る女達の股間を、優しく、受け止めてくれるようにさえ見えます。けれどそんなことは、決して在りません。もともと股間は、体重を支えるように出来ている場所ではありませんから。
 実は、今から、一人の女性が、この上に乗せられるのを観るために、私はここに来ているのです。周囲にひしめき合いながら座っているたくさんの人たちは、ほとんどが男性で、私を含めて、女性は4、5人という少なさです。今日は、ちょっとした秘密の集まり「女囚拷問の夕べ」なのです。

 昔、私は、公園で、雑誌を拾いました。「窓と鍵」という題名の本で す。あなたが探しているのは、その雑誌でしょう? 薄い冊子で表紙も地味なのに、小さな文字でその中に、たくさんの物語を抱え込んでいました。今、私が、 ここにいるのは、その雑誌のせいです。その雑誌は、私の好奇心と、いろんな加虐や被虐に対する衝動を目覚めさせたのでした。日常生活に必要のない、益体もない嗜好の知識を拾い集めたがるようになったのも、それがきっかけでした。
 そして、今夜、舞台の上で拷問にかけられる私の女友達も、その雑誌を公園で拾った事があると言っていました。その中の妄想譚の一つを読んでから、女囚になって、拷問を受けてみたいと憧れるようになったらしいのです。もちろん舞台の上で行われるのは拷問ごっこで、彼女もそれは分かっているのですが、与えられる痛みは本物で、なまじっかの覚悟では受け切れるものではありませ ん。

 三角木馬が責問いに使われるようになったのは、武士が台頭してきた時代だと推測されています。武家の家にはどこも、鞍を乗せておく 木製の台が備えられていたからです。その台は、人を跨がらせるのに調度良く、拷問のために背をわざわざ尖らせたりしてはいなかったのですが、それでも、その背の部分に人を跨がらせて、自重で、股間に苦痛を与えたり、その台に固定することによって、身体を打ったりするのに都合がよかったのです。やがて、その背は、乗り手の身体を痛めつけ、股を裂くために鋭く尖らせるようになっていきます。
 海外にも拷問の道具として、三角木馬が作られているのですから、文明や時代にかかわらず、目的に叶う道具は同じ形になるのでしょう。

  やがて、部屋を仕切った暗幕の影から、私の女友達が男に引き立てられて出てきました。灰色の着物を纏い、後ろ手に縛られて縄尻を取られています。私と彼女の間の距離は5メートルもありません。部屋に入った時に、一度だけちらりと、私を見た彼女は、すぐに、恥ずかしそうに頬を染めて、目を逸らします。
その後は彼女はもう、私を見ることはありません。舞台正面に引き据えられ、正座している彼女は、肩をいからせ、拳を握りしめ、頑なに床を見つめ続け、身を乗り出し、舐めるように彼女を見つめる男たちの視線に耐えていました。
 これから何が起るのかを知っていて、待っている時間が辛いのは私も知っています。私の友達も、今日は食べ物が喉を通らず、せっかく食べても身体が受け付けずに、吐いてしまっているようでした。昨日は眠れなかったのか、すでに青ざめて辛そうです。
  やがて、責める役の男が、彼女の後ろに、あの大きな木馬を運んで来ました。そして、座っていた彼女を引き上げて立たせると、後手にかかっている縄に、縄を足して、彼女を宙に吊り上げました。それから、着物の裾を大きくまくり上げて、下半身を露出させます。むき出しの尻は白く陶器のようで、脚は足場を求めて 足掻き、拠り所を求めてよじり合わされます。今、彼女は彼女の夢に、そして、私は私の夢に入っていこうとしているのです。
 十分晒し者にしたと 思ったのか、男が、彼女の身体の下に木馬を引きずってきます。重い木馬が床をこする音は、恐ろしい物が近づいてくる時の序曲のようです。逃げようとする足首を掴まれ、引き寄せられた彼女の足の間に、無理矢理に押し込まれていく禍々しい木馬。今、苦痛の処刑台は、静かに彼女の身体が降りてくるのを待っています。
 ゆっくりと、縄が緩められ、彼女の身体が静々と下降して木馬を跨ぐのを、見開いたたくさんの眼が、彼女の身体の一点だけを見つめています。 ほとんど身体が馬の背の上に乗ったかに思えた頃合いに、男は、縄を一旦仮留めすると、彼女の足を二つ折りにして縛り始めました。木馬の横木に足を踏ん張れないようにしているのです。半分に折り曲げられてぐるぐると縄を巻かれていく間、彼女は、激しく首を振って、身体を揺すって泣き出しました。 

 縄が巻き付いた太腿は、無意識に、自分の出来ることをしようとしています。力を込め、木馬を挟み込み、締め付けて、身体を支えようと。体重が木馬の背に乗らぬように、自分の身体を浮かせておこうと、力を振り絞っています。
  その間に男は、彼女の髪の毛を掴んでねじりあげ、俯いていた彼女の顔を晒します。青ざめた生贄の美しい顔が歪みます。縄で髪をくくり、吊られた縄に留められてしまうと、俯くことも、暴れることも制限されて、身体の重心は、まっすぐに馬の背に乗せられた部分にかかることになるのでした。
 それから男は、仮止めを解いて、彼女の身体をわずかばかり苦痛から遠ざけていた、吊っていた縄を緩め始めました。彼女の身体が縄に頼って浮かせられる事が無いように、それでいて、倒れたり落ちたりしない程度に。すると、もう、ほとんど、木馬に乗ったと思っていた彼女の身体は、ゆっくりと沈んでいき、三角形の先は、 股間深くにめり込んで行き始めたのです。
 彼女のかすれた悲鳴が響き、全身を貫いた苦痛が、身体の表面を、さざ波のように移動していくのが分かり ました。もう、あまりの痛みと、恐ろしさに、身動きすることも出来ません。それは、その姿を見つめる私もたくさんの男たちも同じでした。声も立てず、身を乗り出したまま、ただ、目の前に現れた苦痛のオブジェを見つめるだけです。
 段々と彼女の息が荒くなっていき、着物を捲くられた背の辺りから汗が流れ落ち始め ます。しっとりと濡れた身体が、ただ上下に息づいていました。彼女の顔は歪み、その苦痛を表しているのは、しっかりと握りしめられた震える拳と、折り曲がったつま先の血の気の失せた有り様だけとなるのでした。
 頃合いを見計らって、表情を変えずに淡々と男が近づくと、竹に割って、細挽きを巻きつ けた笞を振り上げます。そして勢い良く尻に向かって打ち下ろすのです。静寂を破る新たな悲鳴。動くまいとしていた身体が反射的に跳ね上がり、一層、重みのかかった部分の痛みを増幅させてしまうのが分かりました。一発で、彼女の白かった尻には赤いミミズ腫れが浮き上がってきます。
 笞は、何度も振り下ろされ、それからふと止まります。固まって見ている私たちが、息をする事を思い出すように。彼女が落ち着きを取り戻し、もう一度動揺するのを繰り返すために。笞が休んでいる間も、息をする度に上下する肩が痛々しく、くいしばった歯の隙間からは呻き声が漏れます。
 長い時間責めが続き、彼女の体力が削り取られて行き、悲鳴もか細くなってくると、男は、彼女の肩を掴み、全体重をかけて、彼女の股間を木馬に捻り押し付けました。縛られた足に新たな石の錘を結びつけ、その錘を急に落として、衝撃を与えます。新たな責めが加えられる度に、彼女は生き返り、魚のように身体を跳ね逸らすのでした。力を込め続けた太腿はぶるぶると震え、身体はぐらぐらと姿勢も定まらなくなって行きます。
 彼女の頬がみるみるうちに削げ、泣き喚き打ち振られる顔は、涙に びっしょりと濡れて、くくられた膝の先から、汗が滴り落ちるのがライトに光っていました。纏った着物も汗を吸って色変わりしていき、やがて床が汗だけでないもので濡れた時、ようやくその演目は終わりを迎えました。
 彼女の身体を降ろそうと、男が足の縄を解き始め、木馬を彼女の身体から引き抜くと、自分で立っていられないほどに衰弱した彼女は、吊られた縄の先にぶら下がった死体のようになっていました。
 それでも、責め役を務めた男は、そのまま静かに幕を引くのをよしとしなかったのでしょう。男は、彼女の身体からびっしょりと濡れた着物を引き剥ぐと、もう一 度床に足が着かないよう吊り上げ、抵抗の出来ない無防備な身体を、竹割りの笞で散々に打ちすえました。竹の角で肌は切れ、血が縞模様を描きながら流れ始めます。打擲は、彼女の体中に赤い蛇が浮き上がり、鳴き声が枯れ、息も絶え絶えになるまで続きました。
 部屋は、それを見つめ、視線だけで貪り食った、たくさんの鬼達の身体の熱気でむせ返っています。そして、その中の一人にすぎ無い私は、女友達の身を案ずることもなく、我が身のうちの想いに耳を済まし、喜びのため息をもらしてしまうのでした。

 いいえ、それでも、私は、知っています。一時間後に、会って抱きしめるこの女友達のこけた頬は、薔薇色にいろづき、瞳は異様に輝いていることを。そして、彼女は、私の腕の中でよろめきながら、三ヶ月後の石抱きの舞台も、ぜひ、観に来て欲しいと、細い少女のような声で語りかけてくるのです。





 ★休日暇つぶしの動画はこちらです。

 鹿鳴館サロンの書き方教室の作品は、mixiに集められています。

↓鹿鳴館サロンのHP
salonbanner_2.jpg

↓鹿月舎のHP
rokutatsusha_BizVectorTop - コピー
Category: 物語
Trackbacks(0) Comments(0) 

    2020

05.16

昔、書き方教室に通ってました 窓と鍵




↓クリックするとアマゾンへ
41H7prQOuCL.jpeg
 



「窓と鍵」って雑誌を拾ったことを、どうして知っているんですか?「昔は、公園にSM雑誌が落ちていた」って、話をよく聞くんですが、私自身は、そういう覚えが無いんです。せいぜい、裸のグラビアの載った週刊誌を見かけるくらいだったと思うんです。だから、「窓と鍵」の事は、すごく印象に残っています。初めてで一度きり。私が、SMについて、いろいろと調べるようになっちゃったのは、あの雑誌のせいなんじゃないかなぁ。
 一番良く覚えてるのは、アナル・フィストの記事だったんです。それは、それは、詳しく書いてありました。
 お尻の穴って外部括約筋と内部括約筋って二種類の筋肉からできているんですよ。知っていました? 外部の方は、中枢神経系なので、自分で意識して動かすことができるんですけど、内部の方は、自律神経系だから、血圧や呼吸の速さやその他の不随意の身体機能を調節するのと同じで、自分の意のままにならないんですって。
 それから、異物を入れると痛かったりするのは、入り口から二センチ半くらいのアナル管の周囲がクッションのようになっていて、リラックスしてると、ここから血液がスムーズに排出されて収縮する事ができるんですけど、緊張すると固くなっちゃって、血液がうまく流れないために痛みや不快を感じちゃうらしいんです。
 アナル管は、その後二十センチから二十三センチくらいの直腸につながっていて、直腸吊り下げ筋で吊られているような形になっているんです。それで、尾骨の方にカーブをえがいていて、角度を考えないで異物を挿入してしまうと、腸壁に当たって、スムーズに入らないので、注意してください。無理に入れると、絶対に、アナルは痛いものって意識にとらわれて、身体が緊張してしまうようになるので。
 だから、とにかく、まず、リラックスしないといけないんですよ。できれば腸の中も洗浄する事を薦めていました。やっぱり、最初は、排泄物があると思うと、いろいろ考えちゃうじゃないですか。相手の手に付いたらどうしよう・・・とか。笑わないでください。乙女にとっちゃ切実な問題です。でも、いちじく浣腸みたいな薬は使っちゃいけないんだそうです。刺激が強いですから、排泄感を強く感じるようになるので、洗浄した後に、挿入される時によけいな影響が出ちゃうんですって。人肌のお湯で、洗ってあげるって気持ちですね。使う道具もいろいろ載ってたんですけど、一番気になったのはエネマシリンジだったかなぁ。なんだか、あの色が、ゴムの氷枕みたいな色で、病院で使うような道具に見えてどきどきしました。
 次に重要なのは潤滑で、化粧水やクリームは吸収されてしまうので水溶性の潤滑油とかワセリンを薦めていました。水溶性の潤滑油って、今でいう、「ぺぺ」とかのことでしょうか。ショートニングとかサフラワーオイルとかピーナッツオイルとかも書いてあって、耳慣れない言葉だったので、なんだか、いろいろと想像してしまいました。今なら、植物性の油だって、すぐ分かるんですけどね。調べることも容易だし。
 挿入する人はよく手を洗って、爪も切って、それから、ゆっくりと一本の指から入れるんです。相手が違和感や痛みがあったら、馴染むまでじっと待つ。お尻って、麻酔を打てば、医者が腕を突っ込めるくらいに、拡張するのは一時間足らずなんですって。すごくよく伸びるの。だから、少しずつ、優しく、ゆっくりと進めれば、だれでも、結構、大きい物を入れられるようになるんです。
 フィストって不思議ですよね。写真とかを見てもグロいだけで、入れる方は、なにが楽しいのかよく分からないです。神経も使うし・・・。相手に対する支配感なのかなぁ。
 入れられる方ですか?実は、私、ここまで、滔々と語れるくらい書いてある事を覚えたのに、経験はたいしてないんですよ。それに、相手も、同じように知識があるならいいんですけど、どうしたって、私が受け手なのでねぇ。やりながら語るわけにはいかないし、無駄に詳しいと相手の機嫌も悪くなったりとかするし・・・。
 でも、その「窓と鍵」によると、奥まで入れると、みぞおちの辺りを内側から、ペコペコ膨らませることも可能なんですってね。身体の中に他人の腕が入っていって、中で動いてるのが外から分かるってすごいと思いませんか?直腸の奥にあるS字結腸のところから、手のひらをこう返して、えーと、角度に合せて進めるんですけどね。気持ち悪いですか? やっぱり? 確かに内臓の中をかき回しているようなもんですものねぇ。
 でも、私、思うんですけど、身体の中に自分でない生き物の動きを感じるのって、他には、多分、妊娠の時だけなんですよ。男の人には、分からないでしょうけど、八ヶ月くらいになると、ぐーって肘とか踵とかで、身体の中を押しながら、こするような動きをするんです。それが、妙に痛気持ちよくって。懐かしいなぁって、思うことがあるんです。結構乱暴に蹴られたりとか、急になので構えてないし、びっくりするんだけど、でも、すべてを委ねるっていうか、自分じゃないけど自分の一部分っていうか、別の人間なんだけど融け合っているっていうか・・・そんな感じ。
 フィストもそういう行為なんじゃないかな。全面的に相手を信頼して、降伏していないと受け入れられないですよね。不注意で、腸に穴を開けちゃったりとか、殺しちゃうことだって無いわけじゃない。だからこそ、相手が細心の注意を払って、自分の反応を真摯に観察してくれる。身体の中が相手の圧力に満たされる満足感っていうか、一体感っていうか・・・。お互いが宇宙の中を、回りながら漂ってるような感覚を想像してしまうんです。それくらい委ねられる人が現れたらいいなぁって。
 「窓と鍵」には、他にも、いろいろ珍しい事が載ってたんですよね。だから、大人になってから、他のナンバーも、一生懸命探したんですよ。でも、見つからなかった。取っておいたはずの本もいつの間にか失くしてしまってて・・・。すごく残念でした。





 鹿鳴館サロンの書き方教室に通っていました。もう、お休み始めてずいぶんになります。きっかけは、些細なことでしたが、一度行かなくなると、なかなか再開できないものです。月のお小遣いの決まっている私は、なかなか、どこにでも顔を出すだけの時間とお財布の余裕がないんです。まあ、いいわけですね。寂しい気持ちになっていた私は、友達ともふもふすることの方を選んでしまったのです。
 書くことは一つの習慣です。一度書かなくなるとその技術は段々失われ、どうやって書いていたのか思い出せない感じに。通ってたときは、毎月課題が出されて、四苦八苦しながらなんとかひねり出さなくちゃって頑張っていましたけど。
 この作品は「窓と鍵」という雑誌を公園で拾う。と、いうお題でした。
 自分の書きたいものはなんなんだろう・・・って思うことがあります。それは「やおい」もしくは「SM」そして「恋」。自分の気持ちをなだめるだけの作品は、ものの役には立ちません。
 あ、お休みの暇つぶし動画はいつもの動画共有サイトで。かわいそうなAliceです。

 鹿鳴館サロンの書き方教室の作品は、mixiに集められています。

↓鹿鳴館サロンのHP
salonbanner_2.jpg

↓鹿月舎のHP
rokutatsusha_BizVectorTop - コピー
Category: 物語
Trackbacks(0) Comments(0) 

    2020

05.15

玄関に飾りたい




W300Q75_art11674.jpg

一個めの画像のリンクを無くしてしまいました。ながら作業ではだめですね。(汗)
二個目のは無事です。クリックするとサンプル画像へ。

art4579.jpg



Category:
Trackbacks(0) Comments(0) 

    2020

05.14

ぺったんこ



c708.jpg



 続きを読む
Category: 知ってたぁ?
Trackbacks(0) Comments(2) 

    2020

05.13

最下層




空を見上げると薄墨色の雲
明日は雨が降るのかしら
肌に粘り着くような湿気が
夏への予感になる
こんな日は思いっきり泣いて
それから布団を被って寝たほうがいい

イライラしていたから
自分から遠ざかった
繰り返し訪れる
自分の気持ちを見たくなかった
きれいじゃないから
きれいになりたい

まっしろになれないなら
笑顔になりたい


↓クリックするとサンプル画像へ
1220141023.jpg


0120200410.jpg





 
Category: SM動画・画像サンプル
Trackbacks(0) Comments(0) 

    2020

05.12

地下室の夢



W280Q75_art5840.jpg



 2月から自粛モードをしていて夜遊びをしていません。それでもそれなりに毎日を過ごしていたのに、GWはこたえました。家族がずっと家にいる10日間。だんだん疲弊してくるのが分ります。SMも足りないし、おしゃべりも足りない。いや、家族とのおしゃべりが楽しくない。テンションがどんどん堕ちて行って、ちょっとばかりまずい事態に。

 これって鬱かしら?(笑)

 過去から湧き出してきた人間不信と、ネガティブシンキングが、やばいって。ついに、意図的昼夜逆転へ逃避を始めました。でも、夜中に一人で起きてるとロクなこと考えないよね。イライラするし。だれかに八つ当たりしたい気分です。えっと、つまり、Sが暴走中?あー、しかし、出かけられず会えないから持って行き場がないんだなぁ。

 それにSって思っている以上に、Mにたいして計画的に「躾」に邁進しないといけないんだな・・・と、思う、今日この頃です。ただ、八つ当たりをしてればいいってもんじゃ無いですよね。物語を書くときも、M女設定だったら、ただ、ラブラブ、夢を見ていてもよかったのに、S女視点って難しいです。

 と言うわけで、GWが終わり、今日からカーテンと布団が鞭の犠牲者となっております。あなたのお休みはどうでしたか?楽しいことが見つかっていることを祈ります。


Category: SMについて思うこと
Trackbacks(0) Comments(2) 

    2020

05.10

心が疲れてる時はマッサージ


Virgin Massage.


 
smesharik.jpg


 free tourに女性の性器が載ってるんだけど、こんなに海外のエロサイトに出入りしてるのに、自分のも他人のも、ここまでしっかり見たことなかったかも。ようやく作りがどうなってるのか解りました。(笑)
 内容は、やさしいマッサージです。そんなにエロくはありません。そう考えると、日本のマッサージの動画ってなぜあれほどエロいのか・・・。謎。
 続きを読む
Category: SMサイト訪問
Trackbacks(0) Comments(6) 

    2020

05.09

蝙蝠の生き場所




いつの間にどうしたんでしょう
あの明るい輪の中に入れなくて
ただ一人佇むばかり

とまどいと困惑と
寂しさとちょっぴりの孤独が
ひたひたと足下へ寄せてくる

微笑んで一歩踏み出せば
日常に戻れると分っているのに
その決心がつかなくて
来た道を振り返ってしまう
輪のの外の暗闇を賺し見てしまう

あなたはそこにいるの?

私は
まるでどっちつかずの蝙蝠のように
夕闇の空をパタパタとはばたくばかり


W280Q75_art5885.jpg




Category: 物語
Trackbacks(0) Comments(0) 

    2020

05.08

ギザギザ痛い



d256.jpg


 続きを読む
Category: 知ってたぁ?
Trackbacks(0) Comments(5) 

    2020

05.06

家の中でも運動してね

↓美人さんのリスト
★Naked gymnasts
nude gymnastics★


↓クリックするとHPへ
★FlexyTeens.Com★

W280Q75_shafrc10.jpg


W280Q75_vilmab08.jpg


W280Q75_jbabeb10.jpg

W280Q75_jbabea06.jpg


W280Q75_natalyd16.jpg


W280Q75_natalyg02.jpg



 モザイクをかけると、性器が無くなってしまいます。するとどうなるか。まるで人形のようにつるりんことした身体は、つくりもののようで色気が無くなってしまいます。ヘアが無い海外のヌードは、不健全さが足りないのと同じ具合。でも、綺麗なものはやっぱり綺麗。今日でカレンダー上のGWは、終わりですね。でも、最近、ネットでしかお話出来ていない知り合いの方々のお休みはまちまちです。これも、自粛の影響でしょうか。
 続きを読む
Category: SMサイト訪問
Trackbacks(0) Comments(2) 

    2020

05.04

努力のわりには報われない




Innocent Spanking Machine

↓クリックすると動画共有サイトへ
2020-05-04 (3)



Category: スパンキング
Trackbacks(0) Comments(5) 

    2020

05.03

踏まれたい願望



↓クリックするとサンプル画像へ
W300Q75_art5659.jpg


動画



 踏むという行為は特に男女で区別がある訳じゃないと思うんですけど、なぜか、男性の場合は、靴に対する偏愛が混じっているような気がするのは勘違いなのでしょうか。聖水と同じように、特別のカテゴリが存在してると思います。女性の場合は「踏む」という行為を施す相手の存在が大きいんですが、男性の場合はいろんなフェチズムが前面に出てきてるんですよね。(個別ではなく、全体的にネットにあがってる素材としてですが)
 「脚が好き」っていうテーマで特集を組んだときに、ものすごく細分化してることに驚きました。たとえば、踏まれるのは黒いストッキングがいい・・・とか、白いハイソックスでお願いします・・・とか。絶対ピンヒール!いやいや、7センチくらいのハイヒールで。とか。
 靴のまま、身体の上に乗って欲しいって方がいて、その人は、頑張って身体を鍛えてらっしゃいました。フェチを貫くって、いろいろ、大変なのですね。
 続きを読む
Category: 男性への支配
Trackbacks(0) Comments(0) 

    2020

05.01

Femdomな画像を探しに行こう



↓Femdomな画像を探しに行こう
W280Q75_art5851.jpg


W300Q75_montorguiel015.jpg


W243Q75_tnart600.jpg


W300Q75_art410.jpg


W280Q75_art2684.jpg

W280Q75_art2658.jpg


「erotic porn drawings」



Category:
Trackbacks(0) Comments(0) 
 |TOP