2019

04.23

西口ゆか女王様と快楽工房レジーナの日


↓クリックすると西口ゆか女王様のブログへ
D4KQkqqU0AABZxy.jpg

 どうしても、イベントの土曜日に都合がつかなくって、金曜日にTittyTwisterにゆかさんがいらっしゃるというので、行ってきました。
 SMの鞭というのは、基本狭いホテルで行われます。狭いところでも、うまくいくようなスキルを身につけるための、鞭振り講座が行われていました。私も、チャレンジしましたが、なかなか難しいです。これが上手になると、思い通りのところへ鞭がくるりんと行ってくれます。
 ゆかさんの「鞭は、耐えられる痛さと、耐えられない痛さの間を、揺れながら渡っていくもの(メモしたわけじゃないのでちょっと正確じゃない)」って、言葉が印象的でした。
 痛い物好きの私といたしましては、海外動画の容赦ない鞭を見るのが大好き。そして、最近の鞭好きM女さんたちの強さといったら、ほんとうに、うっとりしてしまいます。でも、一般的にはあんなに酷く叩いたら、大抵の人が鞭嫌いになってしまうんですよね。だから、美味しい鞭の練習は、なかなかに大切です。そして、基礎が身につくと、打ってる方も疲れにくいんですって。大阪や九州そして東京と色んな場所で、ゆかさんの鞭イベントは行われていますので、機会があったらぜひ参加してみてください。


6c87ca8e.jpg


 そして、もうひとつ、偶然のご褒美が。ゆかさんのイベントに参加されるということで、快楽工房レジーナのご主人がいらっしゃってたのです。
 私が、大阪のレジーナに遊びに行ったのは、8年前です。ピンポイントバイブと四本電池を入れられるコントローラーを衝動買しました。コントローラーの方は、電池物が苦手な私(汗)。いまだ、使いこなせていませんが、ピンポイントバイブの方は、大切に使っています。ヾ(@⌒▽⌒@)ノ

↓そんなブログに明け暮れてた頃の
旧コンテンツを見たい方はここに
プライベートモードです。パスワードは「すぱんきんぐ」
img_logotype_bluebg_2x.png

快楽工房レジーナ(過去記事)

 そこで、ピンポイントバイブのご紹介をしたいと思います。いろんなAVで、時々使用されているんですが、特に有名なのは、逝かせまくりビデオ「BABY ENTERTAINMENT」での使用です。最近では二本のマッチ棒のような先っちょがついていて、挟むことができるものや、LEDのついたものもあるんです。このバイブは、レジーナのご主人が一つ一つ手作業でつくってらっしゃるので、基本的には大阪の店舗でしか買えなかったんですが、最近、何箇所かの通販サイトでも取り扱われるようになりました。微細でクリアな振動が、普通のローターでは生み出せない、ぞくぞくとしたくすぐったいような気持ちよさを醸し出す不思議なバイブです。

↓クリックすると通販サイトへ
(ものすごく詳しい説明があります)
スーパーピンポイント
スーパーピンポイント


スーパーピンポイントW

スーパーピンポイントW LEDランプ付き
も取り扱ってますよ。


↓クリックするとFNAZAのページへ
 女体拷問研究所 セカンド DEMON’S JUNCTION Vol.15
「BABY ENTERTAINMENT」作品
この作品で使われれているのは、型違いのスーパーピンポイント(LED付)バイブです。



共有動画はスマートフォン未対応です


 レジーナのマスターは自分の楽しみのために、次々と新しいお道具を発明されています。今回は、吸ったり押したりするお道具を教えていただきました。でも、ちょっと、日本のインターネットでは公開できないような動画です。(笑)お店に行って是非実物をご覧になっていただきたいと思います。
 それから、現役女王様のリクエストに答えて、次々と、使いやすいお道具も作られています。
 大阪に行けなくなってしまっていた私は、また、次回のゆかさんのイベントを楽しみに、再び500円玉貯金をしようと思います。(笑)

バラけるのを打つ方の反対の手で、まとめなくてもいいバラ鞭
S__8994818s.jpg

とにかく軽くて、打つのに疲れない一本鞭
S__8994820s.jpg


楽しい一日をありがとうございました。ヾ(@⌒▽⌒@)ノ
Category: リアルライフ
Trackbacks(0) Comments(0) 

    2019

04.15

お嬢様はお仕置きがすき


12db2023eebb1bfff6fca20636cbfdf3.jpg


【内容紹介】
憧れのお兄様からの甘い罰に……? 夏樹くんにされるお仕置きには、さからえません……。
「桃は素直でいい子だね」
「叩かれて気持ちよかったの?」
深窓のお嬢様・桃子(ももこ)は、幼なじみで家庭教師の夏樹(なつき)くんのことが大好き。
彼にふさわしい上品な女の子になりたいと思ってるのに、ミスをしたら、夏樹くんから、おしりペンペンのお仕置きをされることに……。
しかも、お仕置きされているのに、気持ち良くなってしまうなんて、私はヘンタイなのでしょうか……?
オトナのエロキュンコミック、お嬢様×イケメン家庭教師のフェティッシュラブ、第1巻♪



 以前からスパンキング友達の間で話題になっていた「お嬢様はお仕置きが好き」 電子書店「めちゃコミック」のダウンロード数が40万に達したとかで、今回、書籍化の運びになったというニュースが入ってきました。 小学館 フラワーコミックスアルファです。つまり、amazonや本屋で買えるようになったってことじゃありませんか。一話目はダウンロードしてもう持ってるんだけど、すぐ、注文してしまいました。
( 。 ・ _ ・ 。 )
 絵がかわいいので女の子にも抵抗なく読めると思います。そして、一話目はかなり正しくディシプリンスパンキングになっています。


→ここから試し読みができます


 この試し読みは多分期間限定なので読むなら今!
Category: 読書が好き
Trackbacks(0) Comments(0) 

    2019

04.12

自己分析

 都会では、バーやオフ会イベントがあるために、変態仲間と広く浅く知り合う機会が増えています。ただ一人の大事なパートナーを見つけるのは大変だけど、そのことについて語り合う友達を作るのは、自分の周りに張り巡らせていた壁をちょっと引き下ろして、勇気を出すだけで可能になったのです。
 私は、もともとがSM的行為フェチの人なので、初めての人とは「どんな種類の変態さんなんですか?」と、聞くことから始まります。じゃあ、私は?私はどんな種類の変態なんだろう。

 そのことはずっと私の悩みのタネでした。どうでもいいことをあーでもないこーでもないと、ブログに書き綴ることから「SM的行為フェチ」と名付けられた私ですから、とりあえずの自己紹介は「SMヲタク」(笑)それから、カーをやっています。そして、最近はS女見習い。でも、過去にはMだって断言されたことも。でも、主従なんて絶対無理。自分では、なんだかそぐわなくて、うまく身につけられなかったMの衣でしたが、鞭の痛みは大好きでした。ま、最近のM女性の痛みへの耐性を見ていると、早くMから足を洗ってよかったとおもうこともしばしばですが。
 こんな自分を説明することなんて簡単じゃありません。

 ところが、最近、面白い分布図を発見したのです。


↓クリックすると大きい図
D2TqoXjU0AAScEp.jpg


 さあ、あなたは自分がどのあたりにいるか分かりますか?多分、気分によって、その時期のパートナーによって、時とともに移り変わるとは思うんですが、今、自分がどうしたいかは分かってきます。

 そして、オフ会の時に、これを書いた名刺を持っていたらいいんじゃないかなぁ・・・って、思いました。よく知らない人に、自分はこんな人です。って、教えるのってちょっと勇気がいると思うんです。
 実は、スパンキングのオフの時に名札に、カー、キー、スイッチって書くのは、わりと定番です。さぐりあいもなく、ためらいもなく、自己紹介の第一歩を踏み出せるから。だって、言わなくても、そこに書いてあるからね。そして、そこから、会話を繋いでいくことが出来ます。もちろん、その後にみんな、長い長い自分なりのこだわりがあるので、それは自分で説明するしかありません。
 じゃあ、エスエマーも名札にSとか、Mとか、スイッチって書く?それもいいかもしれませんが、この辺はちょっと複雑です。私がずっと悩んでいたように、簡単に説明できなくて、書くのにちょっとためらいませんか?一括りに扱われて、それ違う!って、言いたくなりませんか?
 そんな時にこの図を出すと、説明の導入として大変分かりやすい。そして、相手も答えてくれたら、少しお互いに知り合えたような気がしてきます。そして、一枚の紙から、話題を見つけ出すことができます。


↓今の私
D2TqoXjU0AAScEp_20190412160349b47.jpg


 私は、今は、こんなふうかな。うーん、これじゃあ、SとかMとか簡単に言えないよね。この図をじっとみつめて、簡単に言えないこだわりについて考えます。ほんとは、自分はどうしたいんだろう。憧れや夢と現実は同じじゃありません。希望はここだけど、現実には多分出来ないかな,とか。そんなふうに自分と向き合います。じゃあ、どうしたら、本当の自分に出会えるんだろう?

 ほら、さっきよりも少しだけ、自分と知り合えたような気がしませんか?



この図は犬飼けいさんのtwitterから借りてきました。
他にもいろいろと、面白い図やデーターがあって、SMヲタクの私にはぴったり。
↓クリックすると犬飼けいさんのtwitter
GXL42PbW_400x400.jpg
Category: SMについて思うこと
Trackbacks(0) Comments(0) 

    2019

04.10

奈加あきら




54225140_383030762252799_4166924393206265626_n.jpg



 その場所に行くためには古い町家の格子戸を抜けていかねばなりません。格子戸は、しっかり磨き上げられ、月日に洗われて飴色を醸し出しています。戸は、カラカラと軽い音で滑るのは分かっているのですが、できるだけゆっくりと開け、そして、ゆっくりと元通りに閉めます。玄関へ続く敷石も、脇庭に曲がる飛び石も、たっぷりとまかれた打ち水にしっとりと濡れ、つやつやと黒光りしています。まるで、これから覗き見る世界の禍々しさと、されど、磨き上げられた技を思い起こさせるように。
 私は、いつも、家の脇へ回ります。正面から玄関を訪ねる時は、特別なときだけ。足音を忍ばせて、飛び石を渡っていくと、日々植木屋が丹精を込めている庭に面した広縁に出ます。張り替えられたばかりのような障子はいつも半開き。私は、予め靴を脱ぎ、そっとその広縁に這い登ります。見てはならないもの、知ってはならないものに、身を浸すために。



53845815_249584932509442_4525120463718533932_n.jpg




 その日は、夏の暑い日でした。時々、頬を撫でる涼風が吹き抜けていく他は、じっとりと空気は湿り、蚊遣の煙はたなびかずにあたりに靄をたちこめさせています。女の呻きが障子の間から漏れ聞こえてきます。縄をさばく音、畳を打つ音、ぎりぎりと軋む音。思わず漏れた女の吐息に耳を済ませながら、私の意識はゆっくりと昏い世界へと流れ込んでいきます。周囲の風景は、段々とかすみ、見えるのは女の首筋に光る汗と、くくし上げられた指の踊るさまだけ。うつくしく結い上げられていたはずの髪はほつれ落ち、とろりと欲情した瞳は締め上げられる苦しみにぼんやりとして何も見ていないかのようです。


54513091_394017284514907_7524673179450269000_n.jpg



 私の、奈加さんの舞台はいつもこんなふうに始まります。八年ほど前に、冬縛で奈加さんの舞台を初めて見た日からずっと。
 それで、私は、始まる前に息を整えて、それから、今から起こるはずの時間に思いをはせます。空には大抵は細い三日月。風にのって聞こえるのは裏庭の竹のざわめき。チラチラと蝋燭の炎が揺れ、障子にうつるのけぞる女人の人影も揺れている。それから、障子の影から頸を伸ばして、部屋の中で起こっていることを覗き見るのです。
 今回の舞台では、第一部から第二部へ、段々と暮れていき、真っ暗な夜が出現してくるように感じられました。時々吹きすぎる夏の風が、蚊遣の煙を揺らし、そして風がやんだ後の湿った空気の重さが、暗い劇場の中にたちこめていました。

 私にとって奈加さんの舞台は、いつも、昔から語り継がれていた古い物語のようで、後ろを振り返らずにはいられない恐ろしさを含んでいます。美しさや女の哀しさよりも、最初に、なぜ、どうして、ここに来てしまうのだろう。と、胴震いしてしまう怖さ。人は「怖いもの見たさ」とよく言いますが、私の気持ちはまさにそれなのじゃないでしょうか。行為の過激さや、激しい責縄とかいうのではなく、男と女が、ここにこうして出会ってしまった恐ろしさにいつも満ちているのです。
 だから、私は、いつも身体を固くして、息を詰めて、私がここにいることに誰も気が付かないでくれるようにと一生懸命に、隠れてそれを見つめ続けます。罪をその身にとりこみ、おののいている自分を誰にも知られないように。

★奈加あきら先生より 許可を得て画像を転載しています。
転載・使用・改変は禁止されています。
Copyright © 2019 奈加あきら All Rights Reserved.
Category:
Trackbacks(0) Comments(0) 

    2019

04.10

さようならデラカブ



↓クリックするとエロ王子のブログ「縄艶 Jouen」へ
ouji-1009.jpg


 新宿にあったストリップの劇場DX歌舞伎町劇場が6月30日に閉館します。3月と9月に行われていたSMライブショーも今回で終了です。10日間はお祭り騒ぎで、常連さんは体力の限界だったのでは。

 私が、SMライブショーに初めて行ったのは、9年半前の3月でした。アルカディア東京の鉄心さんと智弓ちゃんの初舞台の日です。行くのを直前まで迷っていました。時々舞台にあがっているブログを読みに来てくれる友達に「女性も来ている?」と、聞いたのを覚えています。「受け手さんは、無料で入れるから、結構他の人の舞台を参考にするために来ているよ」そうなんだ。じゃあ、行ってみようかなぁ。
 どきどきしながら、狭い階段を降りて、フライヤーを差し出して、自動券売機でチケットを買います。緊張して入った暗い劇場の中には、盆を中心に椅子が並んでいました。もう、ほとんどの席が塞がっていたので、花道の最前列に座りました。3月なので、まだ、コートを着ていて、脱ぎそこなって座ったので、ぶわっと汗がふきだしてきて、また、立ち上がってゴソゴソゴソゴソ。なにしろ、自分の人生でストリップ劇場に行くなんて、一度も想像したことありませんでした。周囲の男性は「なぜ、ここに女がいるんだ?」と、言わんばかりのいたたまれない状態をかもしだしていました。花道の真向かいに座っている男性は、さっと、視線をそらします。私も、演技が終わって10分間の休憩の間、結構明るくなるもんだからとにかく誰とも視線を合わせないように一生懸命携帯の画面を覗いていました。(その頃は、まだ、規則が緩かったんですよね)
 ようするに、お金を払ってない受け手さんたちは、けっして椅子には座らないので、そこへ座っちゃった私は悪目立ちをしてしまったわけです。
 鉄心さんは、縛っている時はあまり盆を回さなかったので、私はずっと鉄心さんの背中と、せっせと縛っている手元を見ていたのを覚えています。一部と二部は違うものをやるなんて知らなかったし、家族に出かける事を言ってなくてメールでの事後報告だったので、一部が終わるなり劇場を飛び出して、走って帰りました。

 私が通った9年半。緊縛人口は増え続けていたと思います。講習会や縄会の場所も、有名な縛り手さんや、ショーを見せるイベントも。お客さんもどんどん増えて、一時は中に入りきれなくって、中のドアを開けたままショーをおこなったこともありました。最残列に座る常連さんは朝から並んでいるんですが、椅子に座るためにはやっぱり2時間3時間は覚悟して並ばなくてはなりません。私は、ホームセンターで小さな椅子を買ってそれを持っていくようになりました。劇場の前に並ぶためです。雨が降っている時もありました。前後の人と話が弾んだ日もありました。毎日のように通っている人や、後ろで公式写真を撮影している人とおしゃべりをするのが楽しみのひとつになりました。
 舞台は、魔法のようなものです。私は、どこへ行くのもできるだけ最前列に座りたがる人ですが、デラカブはそう簡単に最前列には座れません。それでも、できるだけ前に。人の頭を隔てて観るのと、舞台と自分の間に障害物がなにもないのでは、見える世界が違います。男性と女性でも、違うところを見ているはずです。私は、いつも、どこかしら哀しくて、辛くて、だけど、やっぱり酷い事が行われるほど、没入して、泣いてしまったりしていました。

 手術とかしたせいでしばらく、夜遊びを自粛していましたが、ようやく戻ってくると、デラカブ閉館の噂が流れていました。
 人は少しずつ減り、ショーを重ねるうちに少しずつ前の舞台を越えようとするので、猥雑な現実を見せるものも出てきました。SMがけっして綺麗なものじゃないことはみんな分かっているけれど、一部と二部を続けてみると、胸がいっぱいになってしまって、しばらくは、行かなくてもいいやとか思ったり、それでもやっぱり行きたかったり、9年半も通ったのに、まだ、濡れ事が苦手だったらしいです。

 この十年、なぜ縄をするのかの意味は変わりました。激変したと言っていいと思います。もちろん、昔ながらの縛りを少しずつ少しずつ前進させていっている方も、多くいらっしゃいます。やがてSMバーに行くと隣に座ってたり、カウンターの中にいたりしていたS男性は、海外に講師として招かれるようになり、あちこちの国で「SIBARI」や「KINBAKU」のイベントが行われるようになりました。その結果、私達は外国の方のショーをYoutubeで観ることができます。世界に縄の文化が広がるのは嬉しいことです。
 でも、それは、私があの暗闇の中で追い求めた縄とは別のものです。あの暗い階段を降りていく時の罪悪感も、壊れかけた椅子にバスタオルを敷いて座ってもお尻が痛かった思い出も、どこに座れば一番好きなあの人がよく見えるでしょうかと悩んだことも。ふらふらと楽屋に戻ってくるM女さんと抱き合って泣いた思い出も、もう、昔。
 恥ずかしくも、哀しくも、辛くも、痛くも、無残で、猥雑な美しい縄を、必ず観ることができる祭りの十日感は終わりました。


さようなら、デラカブ

そして

ほんとうにありがとう




Category: リアルライフ
Trackbacks(0) Comments(0) 

    2019

04.01

縄跳びのバラ鞭



S__8699907.jpg


 Tied-upの周年のくじびきで、縄跳びのバラ鞭が当たりました。軽くて、痛いです。そして、みんななんとなく想像がつくらしく、なぜか打たせてくれません。(笑)

 私のSMの目覚めは子供の頃、遊びに行くと泊まらせてもらっていた、叔父の書斎で読んだ、さいとうたかお作の「影狩り」でした。
 それは、くノ一として忍び込んでいた腰元を、腰巻き一枚にして吊って、鞭で叩くシーンです。その後、彼女は座禅ころがしに縛られ、縄の間に竹を入れてぎりぎり締め上げられてました。すっかりぼろぼろになって寝ていると、なんか家老だったかおじいちゃんがやってきて、縛られて自由にならない彼女の後ろで蝋燭をあっちへやったりこっちへやったりして怯えさせておりました。まあ、その後一度もそのまんがを読んでいないので、子供の記憶なんですけれど。

 私は、すっかり、それにはまってしまい、泊まるたんびに山のような叔父の蔵書の中に、そういうピンと来るものがないか、せっせと漁っておりました。
 次に、ひっかかったのが、小説現代かなんかの月刊誌に載っていた。ある青年が入れ墨の彫師になりたくって、弟子として下働きかなんかをしてるときに、兄弟子かなんかの練習台に入れ墨を入れられるという話でした。これはもう、題名も作者も覚えてないんですけれど、彫るための痛いシーンが延々と続く話でした。
 刺青だと、谷崎潤一郎が有名すぎて、検索しても、見つからないまま今にいたっています。

 叔父はごく普通の男だったらしく、私があんなに頑張って、次々と夜中に本を読み漁ったのに、SMは見つからず、あったのはせいぜい、私を「やおい」好きにしたヘルマン・ヘッセの「デミアン」くらいでした。
 しかたなく、私は、本屋に出掛けて、自分の好きな本を探すようになりました。そして、文庫本のコーナーをうろうろして、ようやくジャン・ド ベー作「イマージュ」を見つけました。

 3つめの物語を読んで、自分が「痛み」にこだわっていることに気が付きました。そして、自分が受けるのはやっぱり嫌だったので、これは、もしかしたら私はSなんではなかろうかと、おぼろに思っていました。受け手をやった時期もありましたが、鞭のような一瞬で通り過ぎる痛みしか受けられません。そのうえ、私は、夢をみすぎていて、他の付随物とうまく向き合えませんでした。

 眠れない夜に目をつぶっていると、闇の中、池の中央に浮いている赤い椿の花があり、そこに、ぽとんぽとんと、血の雫が落ちていく。そして、どこか遠くで悲鳴がする。哀願、絶望、涙。愛していること。私は、いつも、そんなイメージから逃れられないでいます。

 いや、縄跳びぐらいじゃ、血は流れないか。流れないと思う・・・・・・。誰か、そこまで、やらせてくれないかなぁ。なんなら、もっと酷いバラ鞭だって持ってるんだけど。(笑)

Category: リアルライフ
Trackbacks(0) Comments(0) 
 |TOP