2014

09.30

In These Words


↓クリックするとAmazonへ
04de73431d71f5d8e2746558a1652488.jpg


精神科医の浅野克哉は、悪夢に悩まされていた。
――それは顔の見えない男に監禁され、犯され、「愛している」と囁かれつづける夢。
夢と現実との接点を持つ、連続殺人犯が現れたときいつしかその夢は現実との境を越える――
連続殺人犯に魅入られた精神科医の運命とは!?
アメリカ・アジアを中心にアメコミで活躍する咎井淳(Jo Chen)が官能BLに挑む!!



 この作品、一応ボーイズラブカテゴリで発表になってて、たいそう評判になってるのですけど、うーん、厳密に言うと、ちょっと違うだろう・・・。と、私は思うのです。むしろ、胸張って、SMマンガとして出てきてほしいなー。(笑)確かに、これ、男✕男だから描ける話で、女だったら(加害者でも、被害者でも)違う意味でエグくなって、台無しだったりするんだけど・・・。

 実は、ボーイズラブの定義ってものが一応あるのだけど「女性作者が女性読者を対象に、男性間の恋愛を主題とした作品」と、言うものらしい。In These Words も、2冊目辺り段々愛情の要素が入ってくるので、そっちに焦点を当ててれば大丈夫なのだろうけど、第一巻で描かれている主人公の精神科医浅野と、彼を監禁している男性の間には、愛どころか、同意がない。つまりこれは、社会的フィルターを通過して薄められたSMじゃなくて、「犯罪」なのである。
 小さい声で言うけど、読み物としては、私はそれが大好きなのだけど、でも、一応、これは犯罪だから。(^▽^:

 内容については、美味しいと、いうこと以外の言及は避けておこうかな。それというのも、一巻の終わりに「え?それを浅野が知らないって事を、犯人が知ってないと成り立たないシーンじゃん。衝撃を与えたって意味では、いい表現だけど少し辻褄が合わないような・・・。」と、思っていた場面が、第二巻のどんでん返しへの伏線になってたりして、完結しないと、とんでもなく的はずれなことを言ってしまいかねないんだもん。

 まあ、そんなこんなで、第三巻では、全編あまあまの大ロマンスになってしまうかもしれませんので、続きに期待したいと思います。責めシーンでお気に入りは、一巻のシャワーのフックに腕を繋いで、頭から水をかけながら背中を切るシーン。ここまでSMの本質をえぐったのだから、セックスシーンなしで、2巻もガンガンいたぶって(鬼)欲しかったかも。相手の苦痛が自分の幸せだってサディスト自身にとっては、一番の、痛いところよね。。。

 


20101120_1734870.jpg

20101120_1734861.jpg

20110711_1962743.jpg



↓公式サイトへ
in-these-words.jpg

お絵描き投稿サイト★pixiv. Jo Chen/咎井淳のアカウントあります。



 FATHER FIGUREは、もっと訳わからんいっちゃってる主人公が、サディズムとはまた違う感情で、お父さんを監禁したりしている小説です。こっちは、私にすら心理的に敷居が高かった。。。覚悟して読むよ~に。(残酷シーンはそんなにないです。)ただ、今なら、浅野くんのラブラブなマンガ着いてたりします。



35380034.jpg

 俺は一本の樹から切り取ってきた細長い枝鞭を、ぴしゃりと鳴らした。硬く、まだ、凍っている。
「よせ!そんな真似は・・・!」
 俺は彼をテーブルに追い込んだ。テーブルの縁が彼の胴体に食い込む。
 彼の顔の片側を天板に押し付けると、首根っこを掴んで抑え込んだ。
「とってもいけないことだ、そうじゃないか?」俺は言った。「鞭を惜しめば、子がだめになる」
 彼は俺を罵ったが、その尻に枝を振り下ろすと、罵りは悲鳴に変わった。赤黒い線痕が「癇癪を起こしたことを反省してるか?」
 たずねながら、再び枝を振り下ろす。新たな赤い傷跡が最初の傷と交差した。
 もう一度、より強く打ったが、彼はもう悲鳴を上げなかった。両目をきつく閉じ、葉を食いしばっている。
 振り下ろした枝鞭が、皮膚の表面を切り裂く瞬間に上げる鋭い鳴き声は、音楽だ。
 ミミズ腫れが走り、彼の皮膚が損なわれる。
 俺は、十数えたところでやめた。    ファーザーフィギュアより



M男性のためのリンク  
                      
Category: 読書が好き
Trackbacks(0) Comments(1) 

    2014

09.01

荷物


 ポジティブシンキングを目指して、考え方をこねくり回してたら、他の方にストレスの症状が出ちゃって、医者に感情をへんなふうに抑えすぎてると指摘されたさやかです。こんばんは。
 そうは言っても、二人のマーニーとか観て、タオルで拭くほど泣いたりしています。自分の中に弱点と言える部分があって、そこに、モロに直撃したらしく、ひくひくして、一緒に行ってた夫が奇異の目で見てた。(^▽^:

 たまった感情は、SMで発散すればいいという説もあるのですが、あまり、そういう使い方が上手じゃありません。それで、ビービー泣いてすっきりする人もいるんでしょうが、泣くと、その後もずーっと駄々漏れになるタイプ。蛇口のように開けたり締めたり出来ないの。なので、マーニー観た後、なんか意味もなくぽろぽろと。

 さて、こんなことが本当に起きたら大変だし、恐怖なんだけど、荷物みたいにヒョイッと抱えられて、連れて行かれるのにちょっと憧れます。実は、縄もね。縛られるのは、まだ良さが分からないっていうか・・・全然、理解できてないっていうか・・・その辺にひょいって手首とか足首とか留めてくれれば十分だったりするのよね。
 だけど、縛られてぐるぐるまきになってる時に、ひょいって、荷物のように、勝手に身体の向きを変えられたり、移動させられたりするのは、大変萌えなのです。ただ、頼りがいを求めてるだけでは無いと思うんですけどね。でも、Sさんって結構重労働なので、私は、Sの方するのも楽しくて好きなんだけど、体力が無い!自分で移動してきて・・・とか思います。すみません。

 そして、早々と、9月。ちっとも更新が出来てなくてすみません。今月は、ガンバローとか、先月も思っていました。
( 。 ・ _ ・ 。 )皆様も気候不順な折、お身体を大切に。涼しくなったら、みんなもSMやスパに励んでくださいね。


↓クリックするとギャラリーへ
15motihakobi.jpg


M男性のためのリンク


Category: リアルライフ
Trackbacks(0) Comments(2) 
 |TOP