2013
我がいとしの妖精フランク

著:シェリール・ナッシュ
訳:中村康治
富士見ロマン文庫
昭和55年1月20日初版発行
装幀:金子國義
フランクは両足をばたつかせ、臀部を激痛でのたうたせ、一瞬、わたしの鞭をよけるように体を横向きにした。彼の裸身の前の部分がわたしの目に入った。
そこにあるものを目にして、わたしは面くらい、驚愕した。鞭を振りおろそうと高く上げた腕が脇に落ち、細枝の鞭が手からぽろりと落ちた。一瞬、わたしが目にしたものは、ちょうど金色のうぶ毛のようにほんのりと萌え出ている丘の陰に、ピンク色した細い柔らかな線状になった女性の部分だったのだ。
フランクは女の子だった!
物語は1880年代。ロンドンの裕福な貴族である主人公チャーリーは、冒険好きな14歳の少年「フランク」に出会い、彼を手元に置いて教育することにしました。ところが、フランクは訳あって男の子のふりをしている少女でした。
その年頃の少年らしく、素直で従順とは到底言えないフランクに、当然のようにチャーリーは、お仕置きをすることにします。しかし、ズボンを下ろそうとするとフランクは抵抗し足をきつく閉じていることを求めるのです。お仕置きを始めたチャーリーは、フランクが女の子であることに気が付きます。しかし、彼は、素知らぬふりをしてお仕置きを続ける事に決めたのです。
こうして少女であることがバレていないと思い込んでいるフランクは、それから、度々、チャーリーの膝の上で、彼に密かな楽しみを与え続けます。
素晴らしい女性に成長したフランクが豪奢なドレスをめくりあげられて、お仕置きされるシーンは、読者の女の子達の夢物語の成就でした。あ、もちろん、スパンキーの女の子に限りますけど。
まあ、昔の映画だからしかたないけど、もし、今もう一度リメイクするなら、フランクはどこからどう見ても少年にしか見えない役者にやってもらいたいけど・・・14歳設定じゃ、もう、映画化できないかもねぇ。
