2008

07.28

夜の散歩


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星が無い夜だったので
灯りを持って出かけました
ひたひたひたと
足音だけが聞こえる道のり

夜はねっとりとまるで溶けかかったゼリーのように
足元に吹き寄せる生ぬるい風に
不気味に揺れる 振動する 
そこかしこに溜まっている

ゆっくりと選んで歩く
踏み石は時々悲鳴をあげる

その悲鳴は自分のもののようで
いとおしく懐かしい

今は しっかり口を閉じて
心も閉じておきます
秘密は秘密のままに
謎は謎のままに
私の痛みは私の中に

そしてあなたの痛みは 私の中に

刃物を研いでおきましょう

この道のりの向こうにみつけるかもしれない
手枷足枷につながれた人を
切り裂くための銀の刃物を






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    2008

07.21

沈む、潜る、這いずる



さて、準備ができました
畳んで 結んで 動けない
待ち構えているその身体
切り刻んで差し上げましょう

何を望んでいるの
何で望んでいるの
あなたの持つ闇へ
切りつけた傷から漏れる月の光

自分を好きになってはいけない
誰も好きになってはいけない

ただ黙ってうずくまる
禁じられた言葉を
紡がないように

心の中で悲鳴をあげようと




Category: 物語
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    2008

07.07

飛ぶ鳥になりたい




漂っているの
波間を
いつも



揺れる
沈む
そして
浮き上がる
木の葉の小舟のように・・・

朝日が昇る

ありがとう

さやかは今日も元気です




Category: リアルライフ
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